がんで
苦しむ人や
悲しむ人を
なくしたい

日本対がん協会の活動内容
皆さまのご寄付は、幅広い
がん征圧活動に役立てられます

がんで
苦しむ人や
悲しむ人を
なくしたい
日本対がん協会の活動内容
皆さまのご寄付は、幅広い
がん征圧活動に役立てられます

日本対がん協会は、1958年から60年以上にわたり民間の立場でがん対策に取り組んでいます。皆さまのご寄付は、日本対がん協会の幅広い活動を通じて、「がんになっても希望をもって暮らせる社会」実現のために役立てられます。あたたかいご支援をお願いいたします。

1年に100万人近くの日本人ががんと診断され、38万人の日本人ががんで命をおとしています。

1981年以来、がんは死因の1位です。生涯で2人に1人が罹患し、毎年全死亡者の約3分の1を占めます。2022年は38万5797人(*)ががんで亡くなりました。主な要因は高齢化ですが、禁煙は罹患リスクを抑え、科学的根拠に基づくがん検診は死亡率を下げることができます。わたしたちは「がんで苦しむ人や悲しむ人を1人でもなくす」ため、大きく3つの活動を行っています。

*出典:2022年人口動態統計(確定数)

3つの助成を新設・拡充

国のがん対策の指針である第4期がん対策推進基本計画では、がん予防の分野で、5つのがん検診(肺、胃、大腸、乳房、子宮頸部)の受診率の目標が50%から60%へ引き上げられました。
当協会は「がん検診研究への助成」を新設し、受診率の向上、新たな検診手法などに関する研究を支援します。

がん医療では、がん患者の支援とともに、がん征圧をめざすチャリティ活動リレー・フォー・ライフ(RFL)の寄付金をもとに、新しい治療法や新薬開発などの研究への助成を拡充します。また、がんをめぐる社会課題に対応するため、がんで親を亡くしたがん遺児への奨学金を新設し、一般財団法人あしなが育英会と協働して支援していきます。

新たな課題に
対応した対がん活動

働く人や企業のがん対策を応援するとともに、コロナ禍で減ったがん検診受診者の回復も含め、受診率の向上など新たな課題にも対応しています

がん患者の約3割は働く世代で罹患しています。当協会は、がんの知識を高めてもらい、健康意識の向上と行動を変えることを目指し、「働く世代のためのがんリテラシー向上プロジェクト」に取り組んでいます。「がんリテセミナー」「がんリテラシーLINE」「がんリテラシー診断」のプログラムで企業の健康経営を応援します。

コロナ禍で減ったがん検診受診者数の回復や受診機会の確保につなげるため、従来の無料クーポン券(紙製)をスマートフォンなどで手軽に入手できるようにしました。家族やパートナーが検診対象者へプレゼントできるキャンペーンも展開。約3万2000件の申し込みがあり、受診者数は約1万4500人になりました。23年度は貧困世帯やひとり親世帯を支援する民間団体とも連携して「受けたくても受けられない人に」無料クーポンが届くように各種の働きかけを進めています。

がん治療の研究開発に患者や市民の考えを反映させる取り組み「患者・市民参画」(PPI)が進んでいます。臨床試験の参加に向けた知識を学んでもらおうと、当協会は、国内 190 医療機関が参加する日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)と協働でオンラインセミナーを開催しました。特設サイトでアーカイブ動画を公開しています。

がん予防・
がん検診の推進

がん予防や、早期発見に力を注いでいきます。

がん予防のための禁煙を推進し、早期発見のための検診受診率及び精度管理の向上に取り組んでいます。

一次予防の啓発

がんを予防するためには、たばこを吸わないことが最も効果的です。日本のたばこ対策は世界的に見て遅れており、早急な対策が必要です。がんについての正しい知識をもつためのがん教育も重要であり、子どもだけでなく、働く世代を中心とした大人のヘルスリテラシーの向上にも取り組んでいきます。

企業の禁煙推進を後押し

【アーカイブ動画】企業の禁煙推進について議論した第1回がんリテセミナー(2023年2月)

がん対策など企業の健康施策、経営課題の解決に役立ててもらうための無料オンラインセミナーでは、日本対がん協会や東京都医師会などでつくる禁煙推進企業コンソーシアムの米田哲郎事務局長らを講師に迎え、企業などの先進事例を紹介。アーカイブ視聴もできるようにし、健康経営を応援しています。

禁煙を中心としたアクションの推進

がん予防の中心に掲げるのは「禁煙推進」。2018年に発表した禁煙の重要性を広く社会に訴える「タバコゼロ宣言」もその一つです。今後、多くの人をたばこの害から守るため、オンラインでの情報発信やがん教育を通じて、禁煙を強く推進していきます。

禁煙啓発ツールの制作

2023年度禁煙ポスター

毎年禁煙ポスターの制作を続け、禁煙リーフレットも制作するなどし、禁煙推進を図っています。近年では企業や健康保険組合などからの問い合わせが増え、病院や自治体以外でのニーズも高まっています。

検診車
写真提供:千葉県支部(公益財団法人ちば県民保健予防財団)

日本対がん協会は、グループとして日本で最大規模のがん検診組織としての責任を果たすべく、科学的根拠に基づく検診の推進を原則としています。検診の正確さには定評があり、それを基盤に大学をはじめさまざまな研究機関と新しい検診手法の開発を目指して研究に取り組んでいます。

詳細はこちらよりご覧ください

受診率向上や新しい検診手法の開発をめざして

写真提供:埼玉県支部(公益財団法人埼玉県健康づくり事業団)

国立がん研究センターや大学などの研究機関と協力し、がん検診の受診率向上や課題の探索、新しい検診手法などの開発に向けた研究助成事業に積極的に取り組んでいます。

・受診率向上策の実行支援事業
・がん検診研究の基盤向上へ

詳細はこちらよりご覧ください

がん患者・
家族の支援

がん患者や家族の方たちに寄り添っていきます。

がんになっても安心して暮らせるように、がんと共生できる社会づくりに取り組んでいます。

無料がん相談

看護師や社会福祉士など国家資格を有する相談員が、がんに関する不安や悩みに耳を傾け、どうすればよいのかを一緒に考える無料電話相談。
がんになると、治療や副作用のこと、お金や仕事のこと、毎日の暮らしのことなどさまざまな悩みや心配事が出てきます。がんに関する不安や心配がある方なら、がんと診断されている方いない方、どなたでもご利用いただけます。予約は不要。ご相談は匿名でお受けしています。

詳細はこちらよりご覧ください

相談員:特定社会保険労務士
近藤明美 氏

がん患者・がん経験者の悩みの一つに就労の問題があります。当協会では、「がんと就労」に特化した電話相談(予約制・1人40分無料)を行なっています。相談員を務めるのは、がん罹患者の就労支援に取り組む近藤明美先生(特定社会保険労務士 /キャリアコンサルタント)。

働くことは収入を得ることと共に、自分らしく生きるために大切なことです。利用できる制度をはじめ、がんになっても自分らしく生きがいをもって働けるように社会保険労務士がご相談をお受けしています。

詳細はこちらよりご覧ください

がん患者やその家族の支援を目的として、地域全体でがんと向き合うチャリティ活動です。日本では当協会がアメリカ対がん協会からライセンスを得て、各地のボランティア実行委員とともに活動しています。

コロナ禍で全国的に、夜通し歩くリレーイベントの開催が叶わない中、2020年度より「RFLセルフウォークリレー」を実施しています。オンラインで個人が、好きな場所、好きな時間に、「密」を避けて参加できる取り組みです。2022年度は27の実行委員会と16企業が参画しました。


マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
地域のがん医療に貢献できる若手医師育成のため、1年間の海外留学研修費用の一部として1人250万円を助成しています。

プロジェクト未来
将来のがん医療に役立つと期待されるがんの基礎研究、臨床研究、患者・サバイバー・家族に関する研究に、1件あたり最大300万円(総額2000万円以内)を助成しています。

がん患者やその家族の支援を目的として、地域全体でがんと向き合うチャリティ活動です。日本では当協会がアメリカ対がん協会からライセンスを得て、各地のボランティア実行委員とともに活動しています。

コロナ禍で全国的に、夜通し歩くリレーイベントの開催が叶わない中、2020年度より「RFLセルフウォークリレー」を実施しています。オンラインで個人が、好きな場所、好きな時間に、「密」を避けて参加できる取り組みです。2022年度は27の実行委員会と16企業が参画しました。

マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞
地域のがん医療に貢献できる若手医師育成のため、1年間の海外留学研修費用の一部として1人250万円を助成しています。

プロジェクト未来
将来のがん医療に役立つと期待されるがんの基礎研究、臨床研究、患者・サバイバー・家族に関する研究に、1件あたり最大300万円(総額2000万円以内)を助成しています。

全国700万人のがんサバイバーが「希望と共に生きる」ことのできる社会をつくることを使命とする事業です。がん患者の「知りたい」「治りたい」「普通の生活がしたい」に寄り添い、大切な人の「支えたい」を実現することを活動テーマに掲げています。
全国のがんに関するイベント情報、各種コラム、スタッフ厳選のがん関連注目ニュース等を、WEB、SNS、メールマガジンで発信しています。

「ジャパン キャンサー サバイバーズ デイ 2023」のイベントレポートを公開

ジャパン キャンサー サバイバーズ デイ
毎年6月第1日曜に開催。がんサバイバーやご家族のためのサポート・工夫に関する様々な情報をお届けします。

(患者アドボケート活動の推進)
がん患者を支援するためのアドボケート活動に取り組む人材を育成する「がんアドボケートセミナー(ドリームキャッチャー養成講座)」を開催。

ブルーリボンライトアップされたレイン ボーブリッジ
(*写真提供:首都高速道路株式会社)


ブルーリボンキャンペーン
3月の大腸がん啓発月間に、市区町村や民間団体と連携し「ブルーリボンライトアップ」を実施。

全国700万人のがんサバイバーが「希望と共に生きる」ことのできる社会をつくることを使命とする事業です。がん患者の「知りたい」「治りたい」「普通の生活がしたい」に寄り添い、大切な人の「支えたい」を実現することを活動テーマに掲げています。
全国のがんに関するイベント情報、各種コラム、スタッフ厳選のがん関連注目ニュース等を、WEB、SNS、メールマガジンで発信しています。

ジャパン キャンサー サバイバーズ デイ
毎年6月第1日曜に開催。がんサバイバーやご家族のためのサポート・工夫に関する様々な情報をお届けします。

(患者アドボケート活動の推進)
がん患者を支援するためのアドボケート活動に取り組む人材を育成する「がんアドボケートセミナー(ドリームキャッチャー養成講座)」を開催。

ブルーリボンキャンペーン
3月の大腸がん啓発月間に、市区町村や民間団体と連携し「ブルーリボンライトアップ」を実施。

休眠預金を活用する「がん患者支援事業」は、2022 年度が助成期間の最終年度となりました。パートナー団体が実施してきた事業は今後も継続されます。日本対がん協会は各団体の取り組みにこれからも連携していきます。

正しい知識の
普及啓発

正しい情報を広く伝えて、がんへの理解を深めていきます。

情報社会の中で正しい知識を広めるために、普及啓発活動を行っています。

「MY PINK ACTION 知ろう、自分と乳がんのこと。」 を活動コンセプトとして、乳がんで命を落とすひとが一人でも減るように、乳がんの早期発見・適切な治療の大切さを伝える、国内有数の乳がん啓発活動を行っています。検診の受診率向上を目指し、患者さんとそのまわりの人たちを支える活動に取り組みます。

(シンポジウム・セミナー)
最新の治療情報や関心の高いテーマを取り上げるシンポジウム、幅広い世代の女性に向けて乳がんとブレスト・アウェアネス(乳房を意識する生活習慣)についての正しい知識を伝えるセミナーなどの動画を公式サイトから配信しています。

ピンクリボンシンポジウム
ピンクリボンセミナー

(ピンクの日)
毎月19日を「ピンクの日」とし、ブレスト・アウェアネス(乳房を意識した生活習慣)を推奨するキャンペーンを展開。「ピンクの日」のロゴを使用したSNS投稿や、ピンクにまつわるアクションで、乳がん啓発活動をすすめています。

「MY PINK ACTION 知ろう、自分と乳がんのこと。」 を活動コンセプトとして、乳がんで命を落とすひとが一人でも減るように、乳がんの早期発見・適切な治療の大切さを伝える、国内有数の乳がん啓発活動を行っています。検診の受診率向上を目指し、患者さんとそのまわりの人たちを支える活動に取り組みます。

(シンポジウム・セミナー)
最新の治療情報や関心の高いテーマを取り上げるシンポジウム、幅広い世代の女性に向けて乳がんとブレスト・アウェアネス(乳房を意識する生活習慣)についての正しい知識を伝えるセミナーなどの動画を公式サイトから配信しています。

ピンクリボンシンポジウム
ピンクリボンセミナー

(ピンクの日)
毎月19日を「ピンクの日」とし、ブレスト・アウェアネス(乳房を意識した生活習慣)を推奨するキャンペーンを展開。「ピンクの日」のロゴを使用したSNS投稿や、ピンクにまつわるアクションで、乳がん啓発活動をすすめています。

がん征圧月間とさまざまな取り組み

1960年から9月を「がん征圧月間」と定め、がんについての正しい知識とがん検診受診率向上などを広く呼びかけるため、グループ支部と共に、さまざまな形でがん征圧活動を展開しています。

2023年度がん征圧全国大会


がん征圧全国大会
1968年以降、がん征圧全国大会を毎年開催しています。全国のグループ支部や患者・支援者らが集まり、日本対がん協会賞や朝日がん大賞の表彰、最新情報の共有や意見交換を行います。
2023年度は山口市で開催し、「コロナ後のがん検診-第4期がん対策推進基本計画から」をテーマにシンポジウムを実施しました。新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着き、4年ぶりに関係者が一堂に会しました。

2023年度がん征圧スローガン
当初「がん征圧標語」として1960年から制定が始まりました。毎年、全国のグループ支部から募集して制定しています。支部や自治体、医療機関の刊行物や広告など、さまざまな形で普及促進に活用されています。

がん征圧全国大会
1968年以降、がん征圧全国大会を毎年開催しています。全国のグループ支部や患者・支援者らが集まり、日本対がん協会賞や朝日がん大賞の表彰、最新情報の共有や意見交換を行います。
2023年度は山口市で開催し、「コロナ後のがん検診-第4期がん対策推進基本計画から」をテーマにシンポジウムを実施しました。新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着き、4年ぶりに関係者が一堂に会しました。

2023年度がん征圧スローガン
当初「がん征圧標語」として1960年から制定が始まりました。毎年、全国のグループ支部から募集して制定しています。支部や自治体、医療機関の刊行物や広告など、さまざまな形で普及促進に活用されています。


現在、社会の第一線で働いている世代のみなさんは学校でがんを学ぶ機会がありませんでした。このプロジェクトは企業のがん対策の底上げを図り、働く世代のがんリテラシーを高めることを通じて健康全般の意識向上、行動変容につなげることを目指し、三つのプログラムを展開しています。

がん治療と就労の問題を議論した第2回がんリテセミナー(2023年4月)

がんリテセミナー
専門家やがんサバイバー(がん経験者)による無料オンラインセミナーを通じて健康施策や経営戦略のヒントを提供します。

がんリテラシーLINE
がんに関する基礎知識を学べます。がん予防・がん検診から治療と仕事の両立、職場でのがん患者支援まで様々な場面でとるべき行動について紹介します。

がんリテラシー診断
会社(職場)単位で申込む有料プログラム。パソコン上で30問のテストに解答するとただちに採点され、結果と解説を見ながらがんに関する知識を深めることができます。

現在、社会の第一線で働いている世代のみなさんは学校でがんを学ぶ機会がありませんでした。このプロジェクトは企業のがん対策の底上げを図り、働く世代のがんリテラシーを高めることを通じて健康全般の意識向上、行動変容につなげることを目指し、三つのプログラムを展開しています。

がんリテセミナー
専門家やがんサバイバー(がん経験者)による無料オンラインセミナーを通じて健康施策や経営戦略のヒントを提供します。

がんリテラシーLINE
がんに関する基礎知識を学べます。がん予防・がん検診から治療と仕事の両立、職場でのがん患者支援まで様々な場面でとるべき行動について紹介します。

がんリテラシー診断
会社(職場)単位で申込む有料プログラム。パソコン上で30問のテストに解答するとただちに採点され、結果と解説を見ながらがんに関する知識を深めることができます。

がん教育の推進とさまざまな取り組み

科学的根拠に基づいて、がんを正しく理解することは大切なことです。がんをむやみに怖がることなく、健康と命の大切さを考えてもらうため、子どもたちのがん教育に取り組んでいます。啓発ツールによって、大人もがんについて知ってもらうことで健康に対する意識の変化へつなげます。

当協会は国に先駆け、2009年に「がん教育基金」を設けて小・中・高校生へのがん教育に取り組んできました。2021年度以降、新学習指導要領に基づき、中学校や高校の保健体育などでがん教育の授業が行われています。当協会は、がんサバイバーの職員、がん専門医を外部講師として学校へ派遣し、授業に協力しています。
がん専門医の監修によるDVDやweb動画、まんがなどの教材も作り、学校などへ提供しています。

機関紙・啓発ツールの制作

全国のグループ支部の協力による調査の結果や、がん関連機関の研究・統計、当協会の活動など最新情報を掲載した機関紙『対がん協会報』を発行しています。
また、がん検診などを解説したリーフレット、ダウンロードして使用できる冊子などの啓発ツールも制作しています。

医療従事者向け研修会

がんの早期発見には、検診の精度管理を上げることも大切です。当協会は、診療放射線技師研修会や乳房超音波技術講習会などスキルアップの場を提供し、受講生は全国の検診機関で活躍しています。新型コロナの影響を受けましたが、2023年1月には、NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構との共催で、マンモグラフィ撮影技術講習会を3年ぶりに開催しました。

継続的なご支援が、がんで苦しむ人や悲しむ人をなくす力になります。

生活習慣の変化や高齢化などにより、がんになる方、なくなる方が増加。一方で5年生存率は60%を超えるようになり、「がん=死」ではなく「治癒できる病気」になってきています。
たがいに支えあい、誰もが希望をもって暮らせる社会をつくるために、継続的なご支援をよろしくお願いいたします。