石田一郎
公益財団法人 日本対がん協会 常務理事
“休眠預金等活用法“に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を民間公益活動の促進のために活用する制度が2019年度から始まりました。日本対がん協会は、「休眠預金」を社会課題の解決に活用するための「資金分配団体」に選ばれました。
「がんで苦しむ人や悲しむ人をなくしたい」は日本対がん協会のミッションです。それを現場や個人がより身近なものとして前進、実感できるよう事業を広く公募しました。外部の専門家で構成する選定委員による審査の結果、応募25団体の内、見落とされがちな課題への挑戦、事業の新規性や実装性への期待、専門性、かつ医療やがん患者会・企業・行政とのネットワークなど幅広い視点で、6団体(6事業)が選ばれました。
日本対がん協会は、独自のリソースを活かし(例:がん無料相談ホットライン、がんサバイバークラブ患者会との連携、企業連携、がん検診での医療従事者とのネットワークなど)、各団体が新しい発想・新しい切り口で取り組む事業を後押し・協力し、以下の3つをテーマに、「がんになっても安心して自分らしく生きる」に一緒に貢献していきます。
【1】がん患者の就労支援(仕事とがん治療の両立支援)
【2】AYA世代(15歳から39歳)がん患者や小児がん患者、希少がん患者のQOL向上支援
【3】新しいがん相談体制(仕組み)の構築
このたび、活動の軌跡をまとめたインタビュー動画を作成いたしました。休眠預金活用事業を通じて実現しようとしたこと、3年間の具体的な取り組み、事業を進めていくなかで生まれた変化や気づき、今後の展望などをそれぞれの代表に語っていただきました。思いのこもったコメントを、ぜひご覧ください。
(2022年4月現在)