2026年07月09日
がん患者・家族を励まし、地域全体でがん征圧をめざすチャリティ活動リレー・フォー・ライフ(RFL)の寄付金を、地域のがん医療の充実と若手医師の育成に役立てようと、海外研修費を助成する「マイ・オンコロジー・ドリーム(MOD)奨励賞」の2025年度授賞式が2026年5月28日に日本対がん協会オフィスで開催されました。受賞した消化器外科の医師2人は、全米有数のがん専門病院であるテキサス大学MDアンダーソンがんセンターで1年間研修します。
今年度受賞したのは、京都府立医科大学消化器外科の今村泰輔医師と、熊本大学大学院消化器外科学の大渕昴医師の2人。授賞式は、日本対がん協会の梅田正行理事長の挨拶で始まり、日本対がん協会の垣添忠生会長からお二人に奨学金授与証が贈呈されました。
今村医師は、自身の臨床研究や遺伝子構造を分析する「日本版ゲノムアトラス」での経験を紹介。昨年も今回の賞とは別で3か月、MDアンダーソンがんセンターに留学し、ロボット支援の手術やAIの手術動画の解析、患者中心の価値評価の研究などに携わっていたといい、「またこのような機会を頂いたことを励みに、これらの研究を発展させるために努めてまいりたい」と話しました。
大渕医師は、医師10年目で昨年学位を取得したと自己紹介。「外科診療のなかで治らない患者さんの現実を目の当たりにして、なぜ治らないのかと大学院に進み、研究に励んでいた」といい、「何かしらの結果が出て形になるのは非常にうれしく、患者さんにも還元される可能性がある。この研修のチャンスを逃さないように、今後精進して日本のがん診療に貢献したい」と話しました。
受賞された先生方からのご挨拶の後、日本対がん協会の垣添忠生会長、ハワイ大学がんセンター長 腫瘍内科 上野直人医師、MDアンダーソンがんセンターで受賞者の先生方を受け入れてくださる研究室の生駒成彦医師、ジョージ・カリン医師、そしてリレーヤーを代表して2024年度のグローバル・ヒーローズ・オブ・ホープに選出されたRFLJ静岡実行委員会事務局長の三室さつき氏より、お祝いと期待の言葉が寄せられました。
【冒頭の写真】手前左から今村医師、大渕医師、垣添会長、後列右から日本対がん協会 桑山朗人常務理事、梅田正行理事長、石田一郎前常務理事、三室さん
リレー・フォー・ライフ・ジャパン公式サイトでは、受賞コメントもご覧いただけます。
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マイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞について
ーがんを深く学びたい若手医師を奨学金で応援ー
日本国内の意欲ある若手医師が、がんについての高度な知識を学ぶため、海外の専門施設で研修するための費用の一部を助成しています。
国内で研修する医師へのサポートから始まり、2010年度にはリレー・フォー・ライフ・ジャパンへの寄付金をもとに「RFLマイ・オンコロジー・ドリーム奨励賞」が設立され、アメリカ最大のがんセンター・MDアンダーソンへの医師の派遣もスタートしました。
2014年度からはシカゴ大学、2024年度からはハワイ大学も派遣先に加わり、毎年最大3名の医師が選ばれて高度な知識と経験を身につけ、帰国後に日本で活躍しています。