2008年09月16日

お知らせ

芦屋、横浜でリレー・フォー・ライフ開催 後半の徳島、高知、大分へ

 がんと向き合う患者や家族、支援者がチームをつくって交代でグラウンドを回りながら語り、励ましあう催し「リレー・フォー・ライフ ジャパン2008」が芦屋市と横浜市で相次いで開かれた。24時間にわたるこの催しは、「がんは24時間眠らない」という意味が込められている。芦屋は13日から14日にかけて約3000人、横浜は14日から15日まで約2400人が深夜もリレーをつないでがん征圧を訴えるとともに、世界や国内のがんのための資金協力を訴えた。
芦屋市総合運動公園の会場 芦屋市総合運動公園の会場では前日から、大隅憲治実行委員長らボランティアの実行委員たちの手でテントが張られ、午後1時のオープニングを待った。催しに賛同した関西中心の実行委員は100人にもおよび、舞台、音響、ブースでの企画、駐車場、屋台など班毎の打ち合わせを長く続けてきた。商工会や街づくりの団体、企業などから多くの協力をお願いする作業を繰り返してきた。
ロウソクを灯して思いを伝えるルミナリエの中には、市内の保育所や小学生などが絵を描いた作品もあり、グラウンドに並んだ。個人がメッセージを伝え、思いを表現する夕方からの催しに彩をそえた。400mのグラウンドを歩きながら音楽やトークを楽しむかたわら、建物ではがんに向き合うための専門家による講義もあり、夜間から朝にかけて外周を走る12時間マラソンの参加者からも募金が寄せられた。実行委員会の予想を上回る人出で、2回目の実施が地元に根付きつつあることをうかがわせた。

日産スタジアム小机フィールドの横浜会場 日産スタジアム小机フィールドの横浜会場では、半年以上も週末に会議を続けた実行委員の計画が着々と進んだ。外周の芝に並んだ企業や患者会ブースではちぎり絵や読み聞かせ、口腔検診、髪のカットなどとりどりのチャリティー企画が進む。ギターやバンド、歌が響く音楽舞台をチームテントで足を休める人々が聞き入る。大きな拍手、アンコールの歓声。がんを深く理解してもらうためのクイズも盛況で、足のマッサージコーナーには一時行列ができた。
 未明の急な雨も心配したほどには長く続かずに上がり、夜も歩きながら休むチームテントや家族、仲間同士のテントでは語らいが続いた。舞台では最後に24時間歩き続けた40数チーム表彰があり、チームごとに一言づつ感想を語ると三浦秀昭実行委員長から「ありがとうございます」というお礼の言葉とともにメダルが贈られた。

 日本対がん協会の「ほほえみ大使」である歌手アグネスチャンさんが両会場を訪れ、参加者と手をつなぎながら何周も歩いた。アグネスさんは昨年の芦屋に参加した直後の自己検診で乳がんがわかって手術をした。その後、作詞作曲した「この良き日に」には、リレー・フォー・ライフへの思いが込められている。昼間の芦屋では歌を披露し、夜の横浜ではすべてのチームテントをゆっくりと時間をかけて回り、深夜まで交流を深めた。

 徳島、高知、大分は10月11日—12日に開かれる。詳しくは、ホームページ内の「リレー・フォー・ライフ」から各地実行委員会のお知らせへ。