日本対がん協会

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【開催報告】2026年度 がん征圧全国大会 秋田大会「“美の国あきた”から サキホコレ がん征圧の花」

2026年10月15日

がん征圧月間にちなみ、2026年度がん征圧全国大会秋田大会が9月11日、秋田市のあきた芸術劇場ミルハスで開かれました。日本対がん協会と秋田県総合保健事業団(日本対がん協会秋田県支部)の主催。全国のグループ支部、行政・医療関係者ら約500人が集まり、組織型検診の実現への課題やがん患者・家族の支援など、これからの対がん活動に必要な取り組みを共有しました。

秋田県での全国大会開催は1987年以来2回目の開催となります。第59回のテーマは「“美の国あきた”から サキホコレ がん征圧の花」。前日の9月10日には記念シンポジウムがあり、組織型がん検診の導入に向けた課題や、科学的根拠に基づくがん検診に向けた取り組みなどについて、医療、行政の専門家やグループ支部の検診担当者が意見を交わしました。

全国大会では、秋田県総合保健事業団の戸堀文雄理事長より、「この秋田からがん征圧の花が全国に咲き誇り、そして1日でも早くがん征圧の実りがありますことを祈念している」と、開会の挨拶がありました。

日本対がん協会の垣添忠生会長は「協会は『がんで苦しむひとや悲しむひとをなくしたい』という思いで活動している。この秋田の全国大会でこの大きな目標に肉薄することを祈念している」と述べました。

戸堀文雄理事長
垣添忠生会長

日本対がん協会賞・朝日がん大賞 表彰式

がん征圧全国大会では、日本対がん協会賞(個人の部、団体の部)と、その特別賞である朝日がん大賞の表彰式が行われ、両賞の受賞者に表彰楯が贈られました。会場からは祝福の拍手が送られました。

日本対がん協会賞を受賞した(左から2人目から)植野映氏、鎌田収一氏、佐川庸氏、西田正人氏の代理の金沢秀房氏、上村泰子氏

日本対がん協会賞は、対がん活動に顕著な功績のあった個人と団体、長年にわたり地道な努力を重ねてきた個人と団体などに贈られます。
2026年度の日本対がん協会賞は個人の部で、つくば国際ブレスト&レディースクリニック院長の植野映氏、介護老人保健施設なぎさ施設長の鎌田収一氏、元愛媛県立中央病院副院長の佐川庸氏、霞ヶ浦医療センター特別診療役・名誉院長の西田正人氏の4氏が受賞しました。この日は西田氏に代わり、茨城県総合健診協会(日本対がん協会茨城県支部)の金沢秀房専務理事が出席しました。

団体の部は、特定非営利活動法人「生命の駅伝」(いのちのえきでん、上村泰子理事長)が受賞しました。生命の駅伝は30年以上にわたり、市民参加型のチャリティー活動を通じて、がん研究の支援とがん検診の普及啓発への取り組みが、多くのひとをつなぎ、三重県のがん対策を支える大きな力となっていることなどが評価されました。

朝日新聞社の中村史郎会長(左)と 朝日がん大賞を受賞した堀部敬三氏

日本対がん協会賞の特別賞として2001年に創設された朝日がん大賞。がん予防の分野を対象に、将来性のある研究の発掘、医療機器類の研究・開発のほか、がん患者の支援などで優れた実績をあげて社会に貢献し、かつ第一線で活躍する個人・団体に贈られます。

2026年の朝日がん大賞は、名古屋医療センター上席研究員の堀部敬三氏が受賞しました。堀部氏は、1996年に小児白血病研究会の立ち上げ、2003年の日本小児白血病リンパ腫研究グループ設立を主導。全国規模での共同研究を進めるための基盤整備に努め、エビデンスに基づいた小児白血病の標準治療の確立に貢献しました。

また、2018年には「AYAがんの医療と支援のあり方研究会」(AYA研)を設立。思春期から若年成人までのAYA世代は、進学、就職、結婚、出産などライフイベントが集中するため、がんを発症すると様々な困難に直面します。全体の発症率から見ると少ない世代で孤立しがちになるなかで、AYAがんサポート研修など多職種による支援態勢の構築を進めました。

がん征圧スローガン・永年勤続表彰も

また、2026年度がん征圧スローガン「がん検診 定期受診は 自己投資」作者の児山さやかさん(ちば県民保健予防財団)と、グループ支部の永年勤続表彰84人の代表として藤井真紀さん(秋田県総合保健事業団)に対し、垣添会長から表彰状が贈られました。

児山さやかさん(右)
藤井真紀さん(右)

記念講演は、歌手の藤あや子さんが「自分流に生きる~子宮体がんを体験して今伝えたいこと~」と題し、自身の歌手としての活動や、がんと告知されてからの思いや創作活動について語りました。

次回の2027年度がん征圧全国大会は熊本県で開かれます。開催地を代表して、熊本県総合保健センター(日本対がん協会熊本県支部)の水足秀一郎理事長は「秋田大会のテーマに込められました思いをしっかりと引き継ぎ、実りのある素晴らしい大会になりますようこれから準備を進めていきたいと思います」と話し、多くの参加を呼びかけました。