乳がんは、無症状のうちに検診を受診すれば早期発見につながり、適切な治療によって治癒の確率も高くなります。
| 対象者 | 40歳以上 |
|---|---|
| 受診間隔 | 2年に1回 |
| 主な検診内容 | 問診、乳房X線検査(マンモグラフィ) |
| 検診を受けられる 場所と問合せ先 |
|
| 費用 | 市区町村が実施する大腸がん検診は数百円~1000円程度の自己負担で受けることができます。無料としている自治体もあります |
| 検査結果 | 検査結果は、検査後10日~1ヶ月ほどで主に文書で通知されます |

乳がん検診(一次)は、国の指針によりますと、対象は40歳以上で、問診、乳房X線検査(マンモグラフィ)が基本になっています。
視触診は推奨はされていませんが、実施する場合はマンモグラフィ検査と併用します。
乳がん検診はマンモグラフィ検査が国際基準ですが、乳腺の密度が高い40代の検診精度が低くなるという課題があり、近年、マンモグラフィ検査に「超音波検査」を組み合わせたり、単独で用いたりする方法を採用しているところもあります。約7万6千人の40代の女性を、マンモグラフィ検査を受けたグループと、マンモグラフィ検査に超音波検査を加えたグループに無作為に分けて比較する大規模な臨床研究の結果、がんの発見率が、超音波検査を加えたグループの方が1.5倍高かったという報告があります。しかし、死亡率を減少させる効果はまだ認められてなく、その検証のために引き続き調査が必要とされています。
近年日本人女性に急増している乳がんですが、治療法が進み、早期に見つけて適切に治療すれば9割以上のケースで治癒が期待できます。そのために大切なのが検診です。一次検査に用いられる乳房X線検査(マンモグラフィ)は科学的に乳がんによる死亡率の減少効果があると証明された方法です。ぜひとも、定期的に検診を受けて下さい。
| 臨床病期 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | 全症例 | 手術症例 | 病期判明率 | 追跡率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 乳 | 生存率 | 100% | 95.9% | 80.4% | 38.8% | 18,152 | 16,579 | 99.4% | 98.1% |
※【5年相対生存率】
がんと診断された場合に、治療でどのくらい命を助けられるかを示しています。がんと診断された人のうち5年後に生存している人の割合が、一般の日本人の5年後の生存率と比べてどのくらいなのかをパーセントで表しています。
出典:全がん協加盟施設の生存率共同調査
全がん協部位別臨床病期別5年相対生存率(2011-2013年診断症例)
上の表にあるように、がんが発見できても臨床病期(進展度、ステージ)が進んでいる状態だった場合は、5年生存率が下がってしまいます。早期に見つけ乳房を温存する治療法を選べる可能性が高く、生活の質(QOL)の向上につながります。早期がんのうちに発見して治療することが重要になります。
日本対がん協会が2017年に全国の支部で行った乳がん検診の結果では、受診者数は126万1551人、うち精密検査が必要と判定された人(要精検者)は5万6438人(要精検率4.47%)、精密検査を実際に受診した人(精検受診者)は5万1356人(精検受診率91.00%)。がんを発見された人の数は3043人、その割合は0.24%でした。

この結果から、乳がん検診を1万人が受診すると、447人が「要精密検査」と判定され、精密検査(二次検診)を受けるように勧められます。精密検査を受けた人は407人でした。そして、407人の中から24人に乳がんが発見されたという割合になります。この数は、全国で実施された乳がん検診の、「視触診のみ」、「乳房X線(マンモグラフィ)のみ」、「超音波のみ」、「視触診と乳房X線(マンモグラフィ)」、「視触診と超音波」、「乳房X線(マンモグラフィ)と超音波」、「視触診と乳房X線(マンモグラフィ)と超音波」の7つの検査を合わせた割合です。

各検査項目別に見た場合は、右の図のようになります。
各検査項目別に見た場合は、上の図のようになります。
最終更新日:2025年5月15日
乳がん検診の具体的な手順や検査の流れなどについて、日本対がん協会の香川県支部である香川県総合健診協会を例にご紹介します。
住民健診の場合は各自治体へ問い合わせ
職域の場合は協会へ問い合わせ
X線撮影と視触診を別の日に行なうこともあります。
その場合、視触診は約3分です。
胃がん検診とのセット受診、子宮がん検診のセット受診は実施主体により時間、料金が異なります。
次の項目に該当する方は受診できません
※授乳中の方については原則、ご遠慮いただいています。
受付⇒乳房X線(マンモグラフィ)撮影⇒視触診
問診
生理周期などの月経の状況、妊娠や分娩、授乳の経歴、これまでの検診の判定など。
マンモグラフィ検診
住民検診では40歳代は2方向のX線撮影、そのほかは1方向。職場検診については、事業所等によって個別に対応。
一次検診で「要精密検査」と判定された場合
問診票に希望医療機関を受診者に記入してもらい、精密検査が必要な場合には医療機関に連絡し、予約します。ご本人には文書で通知し、受診日程などの都合が悪い場合は再調整します。
デジタルマンモグラフィ検診車を用い、住民検診の約3分の1をカバーしています。自分の命を守るのはあなた。家族のため、あなた自身のため、ぜひ検診を受けてください。
| 所在地 | 〒761-8031 香川県高松市郷東町587-1 香川県立がん検診センター5F |
|---|---|
| Tel | 087-881-4867 |
| Fax | 087-881-8171 |
| ホームページ |
最近の身体の調子や病気に関する質問があります。
年齢
生理周期などの月経の状況
妊娠や分娩、授乳の経歴
家族にがんになった人がいるかどうか
これまで検診を受けたことがあるかどうか、受けていた場合にはそのどんな判定や診断
医師が目で乳房を観察してくぼみがないか、手で触れてしこりがないか、リンパ節が腫れていないか、乳頭から分泌物がないかなどを観察します。触診で発見できるものは、ある程度の大きさになったしこりです。しこりがすべて乳がんというわけではありませんが、視触診だけに頼っていると、しこりが乳がんであった場合、ある程度の大きさにならないと発見できない可能性があります。検診としての目的を達成できません。
しこりを見つけることで、がんを発見する可能性があります。
針を刺したり薬を使用しないという点に関しては、身体には負担がかかりません。
この方法による検診では死亡率を下げる効果がないとする相応の根拠があるとされています。
乳房をプラスチックの板ではさんで平たくし、乳房専用のX線装置で乳房全体を撮影します。基本的に1方向か2方向から撮影します。40歳代は乳腺密度が高い人が多いため2方向、50歳以上は1方向からの撮影としているところもあります。
医師の触診や自己チェックでは発見できないしこりや、石灰化のある小さな乳がんの発見に適しています。マンモ単独の検診には「死亡率減少効果がある」と報告されていて、視触診との併用では、「50歳以上では乳がんの死亡率減少効果があるとする十分な根拠がある」、40歳代では「死亡率減少効果があるとする相応の根拠がある」とされています。優れた検査方法ですが、若くて乳腺が発達している場合、乳がんを判別しにくい場合があります。
マンモ単独、もしくは視触診との組み合わせで、死亡率減少効果を示すことが証明されています。
検査の感度(がんをがんだと判断できる精度)は80%前後といわれています。
視触診だけでは発見できないしこりや、石灰化のある小さな乳がんを発見できます。
乳がん以外に、乳房の良性疾患なども発見できます。
X線による放射線の被曝(ひばく)があります。ただ、自然のなかで浴びる放射線と同程度なので、健康に重大な影響を及ぼすことはありません。
乳房を平たくしてはさむので痛みを伴うことがあります。
乳腺密度の高い人や若い人の場合はわかりにくいことがあります。
超音波を使って乳房の病変を検査する方法です。医師の視触診や自己チェックでは発見できないしこりや、見つかったしこりが良性か悪性かといった診断に用いられています。また、乳腺密度の高い人や若い人の検診に有効かどうか、現在研究が進んでいます。
針を刺したり、放射線や薬を使わないので、身体への負担は軽い。
乳腺密度の高い人や若い人への検査に適しているといわれています。
現在のところ、検診において死亡率減少効果があったと科学的に証明されているわけではありません