2023年10月02日

お知らせ

【開催報告】2023年度がん征圧全国大会 山口大会「維新の地からひろげよう 新たながん対策」テーマに開催

「がん征圧月間」の9月、2023年度がん征圧全国大会山口大会が9月8日、山口市のかめ福オンプレイスで開かれました。第56回となる今大会は「維新の地からひろげよう 新たながん対策」がテーマ。新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着き、4年ぶりに関係者約400人が一堂に会しました。第4期がん対策推進基本計画の初年度でもあり、がん征圧への思いを新たにしました。
 
主催者を代表して山口県予防保健協会の加藤智栄理事長が「この大会が山口県のがん検診の受診率向上の起爆剤になるとともに、全国の受診率向上につながることをめざし、山口から日本のがんを取り巻く環境が新たに変化していくことを祈念します」と開会の言葉を述べました。
 
 

写真中央:日本対がん協会会長 垣添忠生

 
 

続いて、日本対がん協会の垣添忠生会長が「がんで苦しむ人や悲しむ人をなくしたい、と願い、科学的根拠に基づくがん予防・検診の推進、がん患者さん・家族を支援、正しい情報の発信普及をめざして努力してきた。山口での全国大会を機に、わが国のがん対策がさらに進み、大きく発展することを願っています」と挨拶しました。
 
 

写真:日本対がん協会賞のみなさん。(左から)伊東武久氏、平山聡氏(高橋氏代理)、広瀬真紀氏、松本常男氏、岡本朋氏(駒込病院副院長)、

 
表彰では、2023年度の日本対がん協会賞「個人の部」に選ばれた徳山中央病院(山口県周南市)の緩和ケア内科主任部長の伊東武久氏(79)、東大宮クリニック(さいたま市)の院長の高橋道子氏(80)、福井県がん検診精度管理委員会幹事の広瀬真紀氏(73)、山口県予防保健協会副理事長の松本常男氏(71)の4氏(代理出席含む)と、「団体の部」に選ばれた東京都立駒込病院(戸井雅和院長)に対し、垣添会長から表彰状と副賞の記念品が贈られました。
 
 

写真:受賞者スピーチをする秋山正子氏

 

協会賞の特別賞である朝日がん大賞には、認定NPO法人マギーズ東京の共同代表理事で、同センター長の秋山正子氏(73)が選ばれ、朝日新聞社の中村史郎代表取締役社長から表彰状と副賞100万円が贈られました。
受賞者スピーチで、秋山氏は「栄えある朝日がん大賞を受賞させていただき、本当にありがとうございます。マギーズ東京は病院とは違った第三のがん相談支援施設です。不安を煽る情報の渦の中で溺れかけている方々へ、少しでも科学的根拠のある情報を一緒に探す、そういう努力をこれからも続けていきたいと考えております」と喜びを語りました。

 
 

Webサイトで受賞者・団体を確認する

 
 

また、2023年度がん征圧スローガン「安心を 明日につなぐ がん検診」の作者である山梨県健康管理事業団の村田智子さん、全国のグループ支部職員の永年勤続者97人を代表して山口県予防保健協会の代表者に、垣添会長から表彰状が贈られました。
 
記念講演では、山口県下関市出身の歌手、山本譲二さんが「人生山あり谷あり~大腸がんを乗り越えて~」と題して講演を行いました。2010年に妻・悦子さんが乳がんに罹患し、2019年には山本さんが大腸がんと診断されました。ステージ復帰までを振り返る中、家族をはじめ闘病中に支えてもらった周囲への想いを語りました。そのうえで、「早期発見が一番だと思う。行けば本当に安心できる」とがん検診の受診を呼びかけました。
 
山口県アピールでは、リレー・フォー・ライフ・ジャパンやまぐち実行委員会の國光由美子さんが患者支援と、がん征圧に向けたチャリティ活動について報告。10月21日に開催予定のリレーイベントへの参加も呼び掛けました。
 
全国大会は、日本対がん協会と山口県予防保健協会が主催し、朝日新聞社が特別後援しました。山口県での開催は初めて。2024年度は埼玉県で開催されます。