がん検診の意義と目的

がんの中でも日本人に多いのが胃がんです。
ふだん、胃の調子が悪いと思わないうちに早く見つけて治療すれば、ほとんど治癒が可能です。

1.胃がん検診の意義と目的

胃がんの一次検診について、国の指針は、問診と胃のX線検査・胃内視鏡検査が勧められています。症状のないうちから検診を受けていると、早期に発見される可能性が高く、その段階で治療すれば、ほぼ治癒が可能です。

胃がんの臨床病期別5年生存率(2007~2009年:全国がんセンター協議会加盟施設での診断治療症例)

臨床病期 全症例 施術症例 病気判明率 追跡率
生存率 97.4% 65.0% 47.1% 7.2% 22,000 13,063 97.3% 95.8%

上の表にあるように、がんが発見できても臨床病期(進展度、ステージ)が進んでいる状態で見つかった場合は、それだけ5年生存率が下がってしまいます。そのためにも、早期がんのうちに発見して治療することが重要になります。
がん検診の目的は「検診を受けた一定の集団の中で、がんで亡くなる人の割合(死亡率)を減少させること」です。検診の意味を正しく理解し、定期的に、そして結果が出るまできちんと受診し、がんによる死者を減らしていきましょう。

2.胃がん検診の現状

日本対がん協会が2016年度に全国の支部で行った胃がん検診の結果では、受診者数は219万3182人、うち精密検査が必要と判定された人(要精検者)は14万6004人(要精検率6.51%)、この中で精密検査を実際に受診した人

胃がん二次検診を受ける必要のある人、がんが見つかる人の割合

(精検受診者)は11万6604人(精検受診率79.86%)。この検診を通してがんを発見された人の数は2731人、その割合は0.12%でした。

胃がん検診を1万人が受けると、651人が「異常あり」と判定され、精密検査(二次検診)を受けるように勧められます。

精密検査を受けた人は519人でした。そして、519人の中から12人に胃がんが発見されたという割合になります。