がん・検診について

患者の方、ご家族の方、まずはがんについて
知りたいという方や、治癒者の方々のために情報をまとめました。

よくある質問

がんの中でも日本人に多いのが胃がんです。
ふだん、胃の調子がおかしいなと思わないうちに
早く見つけて治療すればほとんど治癒が可能です。

1.胃がん検診の用語Q&A
胃がん検診の問診とは
胃X線検査とは
胃内視鏡検査とは
ペプシノゲン検査とは
ヘリコバクターピロリ抗体検査とは

胃がん検診の問診とは
最近の身体の調子や病気に関する質問があります。
  現在の体の具合やこれまでにかかった病気のこと
  家族にがんになった人がいるかどうか
  これまで検診を受けたことがあるかどうか、受けていたらどんな判定や診断があったのか

胃X線検査とは
 
まず、空気を出して胃を膨らませる発泡剤を飲みます。その後、X線を反射するバリウムという造影剤を飲んで、胃にX線を当てながら撮影します。撮影したいところにバリウムがうまく付着するように体を上下左右に動かして、7~8枚撮影するのが一般的です。撮影は、間接撮影のほうが被爆線量が少なく、フィルムも小さくできるとされています。
撮影されたフィルムは、2人以上の医師によって読影(X線写真を確認して解読すること)されます。
胃X線検査は、一次検診で「異常あり」と判定された場合、さらに詳しく検査するために精密検査でも利用されます。

胃X線検査のメリット

胃X線による胃がん検診については、死亡率減少効果を示す相応の証拠があり、対策型検診として実施することが勧められています。
検査の感度(がんがある人を正しく診断できる精度)は70~80%といわれています。
胃がんのほかに、胃潰瘍(かいよう)やポリープも発見でき、治療に結びつけられます。

胃X線検査のデメリット

X線による放射線の被曝(ひばく)があります。直接撮影と間接撮影で差はありますが、自然のなかで浴びる放射線と同程度なので、健康に大きな影響を及ぼすことはありません。
バリウムの誤飲や便秘などの偶発症が起きることがあります。

胃内視鏡検査とは
 

胃に内視鏡を入れて観察する検査です。痛みが少なくなるよう喉に局部麻酔をしたり、胃の動きを抑えたり、分泌液を少なくするための鎮痙剤(ちんけいざい)を使います。その後、内視鏡を入れて食道、胃の内部、十二指腸までの表面の様子を観察します。
病気が見つかったときの臨床診断や精密検査としては標準的な方法です。任意型検診として実施する場合には、効果が不明であることと不利益について適切に説明がなされる必要があるとされています。さらに詳しく検査するために、精密検査でも利用されます。

胃内視鏡検査のメリット

カメラで観察するため、小さな病変部だけでなく、出血なども詳細に観察することができます。
胃だけでなく、十二指腸や食道の様子も観察することができます。

胃内視鏡検査のデメリット

死亡率減少効果を判断する証拠が不十分で、対策型検診として実施することはすすめられていません。
麻酔薬や鎮痙剤を使うので、薬に対するアレルギーのある人は医師に必ず相談しましょう。また、これらの薬による副作用もあります。
確率的にはきわめて低いのですが、内視鏡を入れることで感染したり、胃や食道を傷つけて出血したり、穴を開けてしまう「穿孔(せんこう)」が起きたりする可能性があります。
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ペプシノゲン検査とは
 

胃がんの有無を直接検査する方法ではありません。胃がんになる前に萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)という病態が見られることがあります。萎縮性胃炎になると、ペプシノゲンという物質が血液中から減少するため、血液検査によってこの物質の濃度を計ることで萎縮性胃炎を見つけ、胃がんに備えようという検査です

ペプシノゲン検査のメリット

陽性と判定された人は、定期的に検診を受診することで早期がんに備えることができます。
血液検査のため、身体には大きな負担がかかりません。
検査が比較的安価に行えます。

ペプシノゲン検査のデメリット

死亡率減少効果の有無を判断する証拠が不十分のため、対策型検診として実施することは勧められていません。
ペプシノゲンの測定が、必ずしも胃がんの発見に結びつくわけではありません。
陰性と判断されても胃がんが見つかることがあります。

ヘリコバクターピロリ抗体検査とは
 

血液検査によって、ピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査で、胃がんの有無を直接検査する方法ではありません。胃がんになった日本人の多くからピロリ菌が発見され、胃がんや胃潰瘍との関係が指摘されています。ただし、ピロリ菌に感染した人のなかで胃がんになる人はごく一部です。

ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)抗体検査のメリット

身体に大きな負担がかかりません。
検査が比較的安価に行えます。

ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)抗体検査のデメリット

死亡率減少効果の有無を判断する証拠が不十分のため、対策型検診として実施することは勧められていません。
日本人の40歳以上の70%がヘリコバクターピロリ菌に感染しているといわれます、陽性と判定された人が胃がんであるとは限りませんし、胃がんになるとも限りません。