胃がんの基礎知識

1.胃の構造と肺がん

胃の構造図

もっとも胃がんのできやすいのは幽門部(幽門前庭部)で、胃の出口、十二指腸へとつながります。胃がんは食生活と密接な関係があり、食塩の過剰摂取とも関係するといわれています。
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)も深く関わっているとされます。食事や生活習慣の変化から、若年層には少なくなっていますが、人口の高齢化を反映、死亡数や罹患数は決して少なくありません。

胃がんはとくに日本人に多いがんで、1998年に肺がんに追い抜かれるまでがん部位別死因のトップでした。現在は部位別死因の3位で、罹患数は大腸がんに次いで2番目に多いがんです。

早期の段階で発見されれば、良好な経過が期待できるがんです。

2.胃がんが発生しやすい場所

胃がんが発生しやすい場所の図

胃がんは、食べたものを消化する胃袋の内側にある粘膜にでき、徐々に粘膜下層、固有筋層、漿膜(しょうまく)へと外側に向かって浸潤していきます。

粘膜下層までにとどまっている胃がんを「早期胃がん」といい、固有筋層より深く浸潤したものを「進行胃がん」といいます。

早期のうちに治療できれば根治(治癒)を期待できますが、それを過ぎると治すことが難しくなります。

3.罹患数(胃がんになった人の数)と死亡数のデータ

国立がん研究センター がん情報サービス「がん登録・統計」

最新の2014年のデータでは、胃がんになった人は、男性は8万6656人で1位、女性は3万9493人で3位です。男女合わせると2位になり、減少が目立っています。

(2017年 厚生労働省人口動態統計)

部位別死亡数を2017年のデータで見ると、男性は2万9745人で2位、女性では1万5481人で4位、男女合計では4万5226人で3位となっています。