対がん協会について

対がん協会とは何か、どういった活動をしているのか、
情報をまとめ、お知らせします。

朝日がん大賞・日本対がん協会賞



日本対がん協会賞は、対がん運動に功績のあった個人および団体に贈るもので、がん征圧全国大会で表彰しています。

創立10周年の昭和43年(1968年)から始まり、検診の指導やシステム開発、第一線の検診・診断活動、がん予防知識の普及や啓発活動などに地道な努力を重ねた方々や、団体が対象になっています。個人は毎年2人から数人、団体は1ないし複数団体が選ばれています。

朝日がん大賞は、将来性のある研究や活動等を対象に贈るもので、平成13年(2001年)度から朝日新聞社の協力を得て創設しました。日本対がん協会賞の特別賞として、副賞100万円が贈られます。
<平成29年度の受賞者>
【朝日がん大賞】
久道 茂(ひさみち・しげる) 78歳

宮城県対がん協会会長

「がん検診の有効性の評価法の確立によるがん対策への貢献」

 日本のがん検診を科学的根拠に基づいて進めるために、がん検診の有効性の評価に関する研究を推進。厚生省(現・厚生労働省)の「各種がん検診の有効性評価に関する研究班」の主任研究者として1998年にまとめた報告書で、主要ながん検診について、EBM(科学的根拠に基づく医療)の手法に基づき、その有効性の有無や大きさを明らかにし、日本におけるがん検診の方向性に明確な指針を示した。また、宮城県における地域がん登録を利用した大規模疫学研究も推進し、日本のがん疫学研究の発展に寄与するとともに、日本のがん予防政策を検討するうえでの多くの資料を提供した。国が設置したがんに関する審議会や各種委員会の委員を歴任し、がん対策の政策提言にも参画した。今回の受賞は、日本のがん検診およびがん予防の分野で長年にわたって大きな貢献をした功績を讃えるものである。

【日本対がん協会賞・個人】

井上 義朗(いのうえ・よしろう) 69歳

秋田県総合保健事業団秋田県総合保健センター長

長年にわたり秋田大学医学部で消化器がんの診療・研究にとりくみ、秋田県総合保健センターが設立された1986年から同センターに着任し、秋田県の消化器がん検診の体制の確立に尽力した。88年に秋田県成人保健分科会の委員として、秋田県の胃がん・大腸がん対策の方針決定にかかわり、秋田県医師会の研修会などで胃X線写真の読影技術向上に、尽力するなど、秋田県全体の消化器がん検診の精度管理向上、体制強化に大きく貢献した。


浦上 育典(うらがみ・いくのり) 62歳

浦上胃腸科・外科医院院長

 医院開業のかたわら、長年にわたり、姫路市医師会集検(乳房)委員会委員として乳がん検診体制の整備に尽力。乳がん個別検診の検診実施医療機関の登録基準策定や読影体制などの基盤整備を行い、2004年にマンモグラフィ読影の最終判定責任者であるA評価医師の資格を取得し、読影精度の向上や読影医師の養成、診療放射線技師、A評価医師の育成に努めるなど、乳がん検診の読影・精度管理に大きく貢献した。


谷口 一郎(たにぐち・いちろう) 76歳

大分県地域保健支援センター参与

 大分県内で唯一の子宮頸がん細胞診指導医として設立に尽力した日本臨床細胞学会大分支部の初代支部長に1985年に就任。当時不足していた細胞検査士を養成する「大分県細胞診従事者研修会」を開催するなど、細胞検査士の養成に尽力した。大分県成人病管理指導協議会子宮がん部会の委員として子宮頸がん検診の精度管理向上に取り組み、大分県地域保健支援センターの常勤医師も努め、子宮頸がん検診の充実に大きく貢献した。


高嶋 成光(たかしま・しげみつ) 74歳

国立病院機構四国がんセンター名誉院長

 1970年に国立松山病院(現四国がんセンター)の外科に赴任し、2009年に同センター病院長として退官するまでの40年間、一貫して四国のがん医療の発展に尽力してきた。乳腺外科の臨床で5000人以上の患者の治療にあたり、乳房温存手術の普及推進や抗がん剤の開発にかかわり、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の乳がんグループ代表として乳がんの標準治療のまとめにも携わるなど、乳がんの治療や治療法開発に大きく貢献した。


中村 彰(なかむら・あきら) 83歳

うきた産婦人科医院名誉院長

 日本産婦人科医会石川県支部長として、子宮頸がん検診の推進や精度管理の充実や向上に貢献した。日本産婦人科医会の地域保健医療部、女性保健医療、がん対策担当理事も歴任し、子宮頸がん・乳がん検診の長期低迷傾向の歯止めなどにも取り組んだ。2002年からは石川県成人病予防センター子宮がん検診結果検討委員会の委員長も努め、液状細胞診の早期導入など、子宮頸がん検診の精度管理に関する指導的役割も果たしている。


三浦 邦彦(みうら・くにひこ) 76歳

鳥取県保健事業団西部健康管理センター参与

 1988年に鳥取県健康対策協議会胃がん対策専門委員会委員に就任し、胃集団検診の普及と検診精度の向上に尽力。読影能力向上のための症例検討会などを開催し、関係者の資質向上に努めた。2000年度からは鳥取県の独自事業として1次検診での胃内視鏡検査への取り組みにも尽力し、現在も年間5000件以上の読影に従事している。大腸がん対策専門委員会委員も努め、長年にわたり、胃がん、大腸がん検診の普及と精度管理に貢献した。

【日本対がん協会賞・団体】

特定非営利活動法人 ストップ・ざ・がんの会(下田八須子=しもだ・やすこ=理事長)

 2004年に福岡市で開催された日本癌学会市民公開講座で、がん予防啓発や検診推奨による「ストップ・ざ・がん死運動」が提唱され、05年に「ストップ・ざ・がん・ボランティアの会」として、がん検診の受診率向上やがん知識の普及に向けた活動を開始し、12年に特定非営利活動法人の認証を受けた。福岡市を中心に県内で受診率向上に向けた出前講座や講演会を数多く開催するなど、ボラティアによるがん啓発活動に大きく貢献している。

 

<朝日がん大賞 過去の受賞者>
<日本対がん協会賞 過去の受賞者>

 

【選考委員会】(2017年度)
委 員 長 垣添 忠生・日本対がん協会会長
副委員長 武藤徹一郎・がん研有明病院メディカルディレクター・名誉院長
委  員
 
 
 
 
横倉義武・日本医師会長
大内憲明・東北大学名誉教授、登米市病院事業管理者
津金昌一郎・国立がん研究センターがん予防・検診研究センター長
村山知博・朝日新聞社科学医療部長
後藤尚雄・日本対がん協会理事長