がん・検診について

患者の方、ご家族の方、まずはがんについて
知りたいという方や、治癒者の方々のために情報をまとめました。

よくある質問

肺がんは、日本人のがんによる死亡数のトップを続けています。
しかし、症状の出ないうちに検診を受診し、早期のうちに治療すれば
約8割が治るようになりました。

1.肺がん検診の用語Q&A
肺がん検診の問診とは
肺X線検査、ハイリスクの人には肺X線検査と喀痰細胞診の併用とは
低線量CTとは

肺がん検診の問診とは
最近の身体の調子や病気に関する質問があります。
  現在の体の具合やこれまでにかかった病気のこと
  家族にがんになった人がいるかどうか
  これまで検診を受けたことがあるかどうか、受けていた場合どんな判定や診断があったのか

肺X線検査、ハイリスクの人には肺X線検査と喀痰細胞診の併用とは
肺X線検査
X線で肺全体を撮影します。
X線を当てながら1枚から多くて2枚撮影し、その写真を2人以上の医師で読影します。必要に応じて、受診者の過去のX線写真と比較して変化を見る「比較読影」をすることもあります。X線検査は肺野部のがん(主に腺がん)を見つけるのに適しています。X線検査に加え、ハイリスクの人には喀痰細胞診も行います。
現在50歳であれば、1日にタバコを2箱(20本入りの場合)、15年間吸っている人も、同じタバコを毎日1箱でも、30年吸っていても喫煙指数が600ですので、喀痰細胞診の対象となります。また、40歳以上でも半年以内に血の混じった痰(血痰)が出た人も対象になります。
メモ:ハイリスクの人の定義
【 ハイリスクの人の定義 】
「50歳以上で喫煙指数
(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上」
「40歳以上で6ヵ月以内に血痰のあった人」
喀痰細胞診(カクタンサイボウシン)
喀痰細胞診は、3日分の痰を1つの容器にまとめて(蓄痰法)、もしくは3つの容器に1日分ずつ別々に入れた(連痰法)検体を提出してもらい、顕微鏡で調べる検査です。これは気管支などの肺門部にできたがん細胞の一部が、痰にまぎれて出てくるものを調べるための検査です。肺門部にできるがん(主に扁平上皮がん)は喀痰細胞診で見つけやすいといわれています。

肺X線検査と喀痰細胞診のメリット

死亡率減少効果を示す相応な証拠があります。
針を刺したり、薬を使用しないので、比較的身体には負担がかかりません。
検査の感度(がんがある人を正しく診断できる精度)は70%前後といわれています。

肺X線検査と喀痰細胞診のデメリット

X線による放射線の被曝(ひばく)がありますので、事前に十分な説明がなされる必要があるとされています。ただ、直接撮影と間接撮影で多少の差はありますが、自然のなかで浴びる放射線と同程度なので、健康に重大な影響を及ぼすことはありません。

低線量CTとは
放射線が少ない低線量CT

CTという検査機器で、ベッドの上に乗せた身体を少しずつ移動させながら、X線の線源の入っている輪を通します。肺をぐるりと囲むようにして連続でX線撮影するため、出来上がった画像は、まるで肺の中を輪切りにしたようにな画像を映し出すことができます。
精密検査や臨床現場でCTを撮るときよりも出力を抑えているため、放射線が少ないので「低線量CT」と呼ばれます。

死亡率減少効果の有無を判断する証拠が不十分なため、対策型検診として実施することはすすめられていません。任意型検診として実施する場合には、効果が不明であることと不利益について適切に説明がなされる必要があるとされています。

低線量CTのメリット

造影剤などは使用せず、食事制限などもないという点では、身体への負担は比較的軽微といえます。
肺X線検査と比べ、多方面からのより精細な肺全体の画像が得られます。

低線量CTのデメリット

死亡率減少効果の有無を判断する証拠が不十分なため、対策型検診として実施することはすすめられていません。
X線による放射線の被曝(ひばく)がありますので、事前に十分な説明がなされる必要があるとされています。低線量といっても、胸部X線単純撮影よりは大きな放射線を浴びることになります。
結果的に、必要のない検査や治療を受けることになる「過剰診断」になってしまうこともあります。