がん・検診について

患者の方、ご家族の方、まずはがんについて
知りたいという方や、治癒者の方々のために情報をまとめました。

よくある質問

無症状のうちに乳がん検診を受診した人では、
乳がんが早期に発見される可能性が高く、
その段階で適切な治療をすれば、良好な経過が期待できます。

1.乳がん検診の用語Q&A
乳がん検診の問診とは
視触診とは
乳房X線(マンモグラフィ)検査とは
超音波検査とは

乳がん検診の問診とは
最近の身体の調子や病気に関する質問があります。
  年齢
  生理周期などの月経の状況
  妊娠や分娩、授乳の経歴
  家族にがんになった人がいるかどうか
  これまで検診を受けたことがあるかどうか、受けていた場合にはそのどんな判定や診断

視触診とは
 
医師が目で乳房を観察してくぼみがないか、手で触れてしこりがないか、リンパ節が腫れていないか、乳頭から分泌物がないかなどを観察します。触診で発見できるものは、ある程度の大きさになったしこりです。しこりがすべて乳がんというわけではありませんが、視触診だけに頼っていると、しこりが乳がんであった場合、ある程度の大きさにならないと発見できない可能性があります。検診としての目的を達成できません。

視触診のメリット

しこりを見つけることで、がんを発見する可能性があります。

針を刺したり薬を使用しないという点に関しては、身体には負担がかかりません。

視触診のデメリット

この方法による検診では死亡率を下げる効果がないとする相応の根拠があるとされています。

乳房X線(マンモグラフィ)検査とは
死亡率減少効果があるマンモグラフィ検査

乳房をプラスチックの板ではさんで平たくし、乳房専用のX線装置で乳房全体を撮影します。基本的に1方向か2方向から撮影します。40歳代は乳腺密度が高い人が多いため2方向、50歳以上は1方向からの撮影としているところもあります。

医師の触診や自己チェックでは発見できないしこりや、石灰化のある小さな乳がんの発見に適しています。マンモ単独の検診には「死亡率減少効果がある」と報告されていて、視触診との併用では、「50歳以上では乳がんの死亡率減少効果があるとする十分な根拠がある」、40歳代では「死亡率減少効果があるとする相応の根拠がある」とされています。優れた検査方法ですが、若くて乳腺が発達している場合、乳がんを判別しにくい場合があります。

マンモグラフィ検査のメリット

マンモ単独、もしくは視触診との組み合わせで、死亡率減少効果を示すことが証明されています。
検査の感度(がんをがんだと判断できる精度)は80%前後といわれています。
視触診だけでは発見できないしこりや、石灰化のある小さな乳がんを発見できます。
乳がん以外に、乳房の良性疾患なども発見できます。

マンモグラフィ検査のデメリット

X線による放射線の被曝(ひばく)があります。ただ、自然のなかで浴びる放射線と同程度なので、健康に重大な影響を及ぼすことはありません。
乳房を平たくしてはさむので痛みを伴うことがあります。
乳腺密度の高い人や若い人の場合はわかりにくいことがあります。

超音波検査とは

超音波を使って乳房の病変を検査する方法です。医師の視触診や自己チェックでは発見できないしこりや、見つかったしこりが良性か悪性かといった診断に用いられています。また、乳腺密度の高い人や若い人の検診に有効かどうか、現在研究が進んでいます。

超音波検査のメリット

針を刺したり、放射線や薬を使わないので、身体への負担は軽い。
乳腺密度の高い人や若い人への検査に適しているといわれています。

超音波検査のデメリット

現在のところ、検診において死亡率減少効果があったと科学的に証明されているわけではありません