中央ろう学校で授業/東京都杉並区
2026.2.24
講師:堀均さん
東京都杉並区の都立中央ろう学校で2月24日、がん教育授業が行われました。日本対がん協会は、がん経験者のスタッフを外部講師として派遣して授業に協力し、がんに関する基礎知識、がんの予防と検診、命の大切さを伝えました。
講師は、がん患者・家族支援に取り組む「がんサバイバー・クラブ」のスタッフで、肺がんサバイバーの堀均さんが務めました。
がんは約37兆個ともいわれる体の細胞が新陳代謝を繰り返す中、傷ついた遺伝子から異常な細胞が増えることで発症します。誰にでも起こりますが、免疫によって排除、修復されます。しかし、高齢化や喫煙、飲酒、食事などの生活習慣、ウイルス・細菌の感染、遺伝などはがん発生リスクを高めます。そのため、禁煙や生活習慣の見直し、ワクチン接種などでリスクを抑えられます。また、早期のがんなら治る可能性も高くなります。早期は症状が出ないことが多く、定期的にがん検診を受けることが大切だ、と堀さんは説明しました。
しかし、諸外国と比べて日本の検診受診率は低くなっています。生徒からは「仕事が忙しい」「(がんが見つかると)治療費がかかるから受けたくない」といった意見が出ました。内閣府のアンケートでは「時間がない」「経済的な負担」「がんと分かるのが怖い」が上位を占めており、堀さんは、がん検診の受診を家族に勧めるよう生徒たちに呼びかけました。
堀さんは2000年に肺がんと診断されて2度の手術を受けました。その後、生かされた命で恩返しをしたいと考え、患者支援や研究支援でがん征圧をめざすチャリティ活動「リレー・フォー・ライフ」に取り組んできました。2024年に食道がんとわかり、現在治療を続けています。最後に「自分の命を大切にし、大切な人ががんになったら優しく寄り添ってください」と語りかけました。
最後に、生徒代表が「がんは怖いが、治るがんもあることがわかった、経験談からは、大変なこともあるが、がんになっても希望はあることが伝わってきた。ありがとうございました」と述べました。

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