葛飾ろう学校で授業/東京都葛飾区
2025.12.8
講師:濱島明美職員
人数:約30人
日本対がん協会は12月8日、東京都葛飾区の都立葛飾ろう学校のがん教育授業に協力し、がんサバイバーの職員が外部講師となり、がんの基礎知識、がんの予防と検診などを説明し、自身の体験談を通じて命の大切さを伝えました。
がん教育授業には中等部2年と高等部1年の生徒・職員ら約30人が参加しました。講師は、がん患者・家族を支援する「がんサバイバー・クラブ」の濱島明美職員が務めました。がんは日本人の一生で2人に1人が罹患する可能性がある身近な病気で、新陳代謝を繰り返す中で傷ついた細胞が増えてがんになります。通常、免疫の働きで修復や排除されますが、高齢になると免疫力が弱まり、がんになりやすくなります。また、喫煙や偏食などの生活習慣、がん関連ウイルスの感染なども細胞が傷つくリスクを高めます。
がんは100%予防できませんが、生活習慣の改善やワクチン接種などでリスクを下げられます。早期発見と適切な治療でがんを治すこともでき、がん検診は大切です。濱島職員は「身近な人ががんになったら『あなたのせいじゃないよ』と寄り添ってほしい」と話しました。
濱島職員は2002年、29歳のとき、胸の小さなしこりに気づいて受診し、乳がんと診断されました。治療中も自身の病気を受け入れられず、副作用による脱毛、がんによる芸能人の訃報を知って子どもたちが心配することもつらかったと言います。一方で、子どもたちとの思い出づくりのため、海外旅行をしたり、ピアノ演奏に挑戦したりもしました。
がんを受け入れられたのは告知から8年後、大学生ら若い世代の患者会に参加して仲間と想いを共有し、「がんも一つの個性」と前向きになれました。2019年にがんが再発し、現在も定期的に分子標的薬治療を続けています。
濱島職員は「何か体の異変に気づいたら病院で受診して」と促し、「がんのことを正しく知り、誰もが暮らしやすい社会をつくろう」と語りかけました。

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