小平特別支援学校で授業/東京都小平市
2025.10.7
講師:阿蘇敏之職員
日本対がん協会は10月7日、東京都小平市の都立小平特別支援学校が実施した、高等部の生徒を対象にしたがん教育の授業の外部講師として、がんサバイバーの職員を派遣し、授業に協力しました。
講師は、チャリティ活動「リレー・フォー・ライフ」(RFL)を担当する阿蘇敏之職員が務めました。20歳で精巣がんの手術を受けましたが、43歳のときに後腹膜への転移再発がわかり、抗がん剤治療と手術を受けました。
がんは日本人の一生で2人に1人がかかる可能性がある身近な病気です。がん細胞は誰の体にも発生し、免疫の力で抑えられています。禁煙や受動喫煙の防止、節酒、運動などはがんのリスクを下げますが、がんになっても早期発見なら治る可能性は高いです。そのため、一定の年齢になったら、定期的にがん検診を受けることが大切です。
阿蘇職員は2度目の治療の際、抗がん剤の副作用による脱毛や吐き気、手先や足先のしびれ、倦怠感などを覚え、治療前の生活では出来たことが出来なくなるなどのつらい思いをしました。そんな中、家族が笑顔で支えてくれ、子どもの卒業式や家族旅行などの目標に向けて治療を続けました。子どもの結婚式では、「生きていてくれてありがとう」と感謝の言葉を受けました。阿蘇職員は「がんになっても、一人じゃない。何かあれば声に出して周りに伝えよう」と話しました。
講演後、治療でつらかったことを問われ、「抗がん剤治療を続けないと家族や仲間に会えなくなってしまうと考えたこと」と返しました。治療を続けて9年目ですが、手足のしびれは続いています。「日常の生活には慣れてきたが、通勤電車で立っているのはつらい。うまく付き合っていければ」と話しました。
最後に、生徒代表から「がんについて詳しく知ることができ、この経験を日常生活に生かしていきたい。この活動をさらに広げてください」と言葉を送られました。

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