千歳丘高校で授業/東京都世田谷区

2025.3.17

講師:堀均さん

人数:2年生約200人

日本対がん協会は、東京都立千歳丘高校が3月17日に実施した「がん」をテーマにした保健講話に協力し、がんサバイバーの講師を派遣しました。がんに関する正しい知識の理解を深め、がんサバイバーの体験談を通して生徒自身や家族、友人ががんになった時にどうすればよいか、健康や命の大切さについて考えることが目的で、2年生約200人が聴講しました。

講師は、がん患者や家族を支える活動をしている「がんサバイバー・クラブ」の堀均さんが務めました。肺がんサバイバーで、現在は食道がんを治療中。堀さんはがんの仕組みについて、遺伝子が傷つき、異常な細胞が増える病気で、誰でも起きる可能性があると説明。しかし、たばこを吸わない、他人のたばこの煙を避ける、バランスのとれた食生活といった生活習慣の改善、がんを引き起こすウイルス感染防止などでリスクを抑えられるとアドバイスしました。また、早期発見で治せるがんもあり、定期的にがん検診を受けることが大切であり、家族にも伝えてほしいと促しました。

堀さんは2000年に肺がんが見つかり、放射線治療と2度の手術を受けました。治療中は勤務先を休み、家族に経済的な心配をかけるなどつらい思いをしました。その後、2006年にがん患者・家族を励まし、がん征圧をめざすチャリティ活動リレー・フォー・ライフを知り、長年参加してきました。その間、肺がんは寛解。ところが2024年末に食道がんが見つかり、現在、免疫チェックポイント阻害薬による治療を続けています。

新薬開発などでがん医療が進む半面、治療費は高額になっています。堀さんは体験を踏まえ、治療費の一定額を公的医療保険から支給して個人負担を軽減する高額療養費制度や国民皆保険制度の意義を語りました。また、周りの人ががんになったら「誰のせいでもない」「何かすることない?助けるよ」と声をかけ、寄り添ってほしいと呼びかけました。

講演後、生徒代表が「がんの仕組みをわかり易く説明していただき、ありがとうございました。食生活などの生活習慣を考え、禁煙や受動喫煙についても家族にも伝えたいです」と感想を述べました。