がん教育授業レポート

2024年度

東京都三鷹市立第五中学校

東京都三鷹市立第一中学校

東京都立中野工科高等学校

東京都立葛飾商業高等学校

東京都立葛飾ろう学校

東京都日野市立滝合小学校

東京都立八王子北高校

東京都町田市立薬師中学校

東京都立本所工科高校(定時制)

東京都立葛西工科高校

2023年度

東京都立千歳丘高校

東京都稲城市立稲城第二中学校

東京都大田区立雪谷中学校

東京都江東区立深川第三中学校

東京都立日野高等学校

東京都大田区立矢口中学校

東京都日野市立滝合小学校

東京都立葛飾ろう学校

東京都杉並区立泉南中学校

東京都立葛飾商業高等学校 定時制

2022年度

東京都立千歳丘高校

東京都世田谷区立尾山台中学校

東京都新宿区立東戸山小学校

東京都江東区立亀戸中学校

東京都大田区立矢口中学校

東京都目黒区立大鳥中学校

東京都立足立工業高校

東京都立若葉総合高校

2021年度

東京都立千歳丘高校

東京都世田谷区立尾山台中学校

東京都江東区立大島中学校

東京都江東区立大島西中学校

東京都江東区立第三砂町中学校

二松学舎大附属柏中学校

東京都立立川高校

東京都立千歳丘高校

2020年度

東京都江東区立辰巳中学校

2019年度

稲城市立第六中学校

東京都足立区立中川東小学校

2018年度

都立園芸高校

西東京市立田無第二中学校

都立葛飾商業高校定時制

愛知県知多市立旭南中学校

2017年度

都立板橋有徳高校定時制

練馬区立光が丘第8小学校

西東京市立田無第2中学校

東京都葛飾区立奥戸小学校

東京都豊島区立明豊中学校

東京都世田谷区立池之上小学校

神奈川県大磯町立国府小学校

2016年度

豊島区立千川中学校

神奈川県立横浜清陵総合高等学校

東京都東大和市立第五中学校

2015年度

神奈川県大磯町立国府中学校・大磯中学校

豊島区立千川中学校

兵庫県神戸市立歌敷山中学校

千葉県立九十九里高校

徳島県阿南市立阿南第二中学校

東京都東大和市立第五中学校

岩手県立西和賀高校

2014年度

豊島区立千川中学校

三重県立上野高校

群馬県立前橋女子高校

神奈川県中原中学校

島根県江津市立青陵中学校

研修会・セミナー

2017年度

新発田北蒲原学校保健研修会

愛知教職員組合連合会養護教員研究集会

日本臨床腫瘍学会学術集会

神奈川県立学校保健会横浜北部地区支部研修会

桐生市・みどり市学校保健会研修会

山梨県教育委員会 がん教育研修会

2016年度

吹田市

町田市

兵庫県 がんの教育に関する研修会

日本臨床腫瘍学会学術集会

2015年度

兵庫県 がん教育研修会

徳島県 保健主事研修会

岩手県 学校保健講習会

ドクタービジット

2013年度

神戸市立塩屋中学校

東京都千代田区暁星中学校

鹿児島県立大島北高校

長野清泉女学院高校

大淀高校看護・医療コース

神奈川県中原中学校

2014.09.18

講師:奥仲哲弥先生

人数:1年生 約130名

 文部科学省のがんの教育総合支援事業におけるモデル事業実施指定都市のひとつに、川崎市が選ばれた。その実践校である川崎市立中原中学校で9月18日、日本対がん協会が協力して1年生、約130名を対象に出張授業が実施された。
 講師はテレビでもおなじみの山王病院副院長で呼吸器センター長の奥仲哲弥先生。クイズを出したり生徒たちの中に分け入ってマイクを向けたりと、生徒の関心を引き付ける工夫を随所に取り入れながら軽快に話を進める。奥仲先生が抗がん剤のイメージを質問すると、生徒たちは「苦しい」「髪が抜ける」「吐き気」などと答えた。奥仲先生はテレビドラマなどでそのように描かれることが多いが、今は身体への負担が少ない抗がん剤もあると説明し、「私の患者の中には、抗がん剤を受けた後に中華を食べて帰った人もいるよ」と話した。さらに自身が執刀した胸腔鏡手術の映像を映し、医療技術が進歩し出血量も以前よりはるかに少量になったと話すと、生徒たちは驚いた様子だった。授業後の感想文でも、この映像に強い印象を受けた生徒が予想以上に多かった。将来、医療関係の仕事に就きたいという女子生徒は「家族にがんになった人がいる。お見舞いに行くといつも看護師さんたちがやさしくしてくれる。だから私も看護師になりたい」と話した。奥仲先生は「世の中の発明は、誰かが不思議に思ったことから生まれている。みんなも何かに興味を持って、今の勉強に取り組んでほしい」と激励した。
 講演のあと学年の教員の1人が、過去に大きな病気をしたとき、当時の生徒や保護者、家族が心の支えになったと話した。今回のような授業は他人事と感じたり怖いと思うかもしれないが、自分はもちろん周りの人がもし罹患したときに支えられるよう、貴重な機会として学んでほしいと締めくくった。
 生徒たちからは「医療技術が発達し、より患者のことを考えてくれているんだとわかった」「がんを怖がらなくてもいいと思えた。家族にも話したい」などと感想が寄せられた。
 今回の授業計画を担当した養護教諭の三好由紀子先生は、がん教育において教える側がどのように役割分担するかが今後の課題だと話した。同校は11月に、2年生を対象にした学級担任によるがん教育も計画している。