鹿児島県立大島北高校(鹿児島県奄美市)

2013.10.16

講師:石塚賢治先生

人数:全校生徒,保護者,職員 約200名

がん 正しい知識学ぶ
大島北高で「ドクタービジット」

 医学の専門家が学校に出向いて授業をする「ドクタービジット」(朝日新聞社、日本対がん協会主催)が16日、奄美市笠利町中金久の大島北高校であった。
 全校生徒と教職員の計約200人が体育館に集まり、がんという病気の身近さやその原因、予防法を学んだ。
 講師の福岡大医学部講師、石塚賢治さん(49)が「がんって怖い?でもあなたにも忍び寄る」をテーマに話した。鹿児島市出身で、専門は腫瘍、血液内科。県内をはじめ南西九州に多い成人T細胞白血病(ATL)を研究している。
 石塚さんは、日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人が亡くなっている現状を映像で示し、「ありふれた病気」と紹介した。原因にたばこや放射線、紫外線、ウイルス、ストレスなどを挙げ、「たばこは吸わない。お父さんやお母さんにも伝えて」「がん検診は必ず受ける」と力を込めて呼びかけた。
 代表してお礼を述べた生徒保健委員の赤崎丈さん(2年生)は終了後、「がんのいろいろなことを知ることをができた。親にも伝え、毎日運動するなど予防していきたい」と話した。
 ドクタービジットの担当をした同校の大庭かほり養護教諭は「生徒は病気に対する危機感が薄い。島を離れたあと、親たちが心配するのはやはり健康。自分のこととして考えてほしい」と願った。