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がん戦略研究
第3次対がん総合戦略研究事業 がん対策のための戦略研究
「がん戦略研究について」山田信博・筑波大学大学院人間総合科学研究科教授
厚生労働省健康局総務課がん対策推進室が実施する「がん対策のための戦略研究」の研究リーダー公募説明会が2006年11月28日(火)午後、東京都中央区で開かれ、研究参加に関心を持つ研究者らが集まった。
以下に、説明会での筑波大学大学院内分泌代謝・糖尿病内科 山田信博 教授の講演資料から掲載。


「戦略的アウトカム研究策定に関する研究」班 構成メンバー(平成17年度)

主任研究者: 黒川 清 東京大学
分担研究者: 山田 信博 筑波大学/辻 一郎 東北大学/福原 俊一 京都大学
顧問: 土屋了介  国立がんセンター (がん戦略研究担当)/吉田浩明/川上浩司

戦略研究とは?

・「戦略研究」は、行政のニーズにより計画され、その成果を「国民の健康に関する課題」や「国民生活の安心・安全に関する課題」を解決するために使用されることを前提として実施されるアウトカム研究である。

・その成果は、できるだけ速やかに診療ガイドラインなどに反映され、実際の診療などに広く生かされることが期待される。

背景:欧米の状況

■アウトカム研究
 1980年中頃から、国にとって解決すべき優先順位の高い標的疾患を対象としたアウトカム研究に対して多額の公的研究資金が投入

■米国NIHコントラクト型研究:
 研究の目的や計画の骨子をあらかじめ策定・提示した上公募する形式の競争的研究助成。その結果得られたエビデンスは、診療現場における医師の行動や意思決定にインパクトを与え、診療ガイドラインの作成と普及につながるなど、その研究成果は医療政策にも大きな影響を与えている。

これまでの経緯と研究テーマ

これまでの経緯と研究テーマ

戦略研究の目的

 わが国を支える国民の健康を維持・増進させるために優先順位の高い慢性疾患・健康障害を標的とし、その予防・治療介入および診療の質改善介入などの有効性に関する日本発のエビデンスを生み出すこと。

戦略研究の特徴

 

戦略研究

一般公募課題

研究課題
成果指標と見込まれる改善度
研究計画の骨子
事前評価の視点

報告と評価

応募者
研究期間
金額
課題数
性格
具体的に設定
事前に設定
事前に設定
実現可能性についての
「絶対評価」
年次報告・評価に加え
モニタリング委員会設置
団体へ委託
5年
大型(数億円)
数課題
競争的研究資金
研究者に一任
研究者に一任
研究者に一任
申請課題の中での
「相対評価」
年次報告・評価

個人・団体
3年
平均約2,300万円
約1400課題
競争的研究資金


戦略研究のテーマ選択の基準

【1】頻度とトレンドの軸:frequency and trend
  国家レベルのアウトカム研究では、国民の多くが悩み苦しんでいる問題を対象とした研究であること

【2】緊急性の軸: Urgency and unmet needs
  診断・治療の均てん化や、医療の質の早急かつ大幅な改善が求められる問題を対象とした研究であること

【3】アウトカムの軸:impact and burden on population and society
  患者や国民のアウトカムに大きなインパクト・影響を与える特定の疾患や健康問題を対象とした研究であること

【4】改善可能性の軸:modifiability
  アウトカムや診療の質を「変えられる」「改善できる」疾患、健康問題なのか
  改善できる余地が大きければ大きいほど優先順位は高い。

【5】実施可能性の軸:feasibility
  現実的な診断方法や治療法が得られている、政策として普及することが可能、倫理的に許容される、など実施可能性の高い問題を対象とした研究であること

研究計画の骨子策定までの基本的な工程

研究計画の骨子策定までの基本的な工程イメージ


「戦略研究」の基本的な組織

「戦略研究」の基本的な組織のイメージ
第23回(平成17年3月18日)厚生科学審議会科学技術部会資料を元に作成


求められる公的臨床研究

■国民の健康増進のための科学的根拠
■国民のニーズをより反映する研究:優先順位の高い研究
■透明性、公益性の確保:研究計画を提案して研究実施者を公募
■確実に将来の診療に反映するアウトカム
■長期、大型研究遂行のための研究費およびインフラ整備

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