日本対がん協会は、がんの知識の普及、啓発や、がん検診によるがん予防運動を全国的に展開しています

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資料室

朝日がん大賞・対がん協会賞

日本対がん協会賞は、対がん運動に功績のあった個人および団体に贈るもので、がん征圧全国大会で表彰しています。
創立10周年の昭和43年(1968年)から始まり、検診の指導やシステム開発、第一線の検診・診断活動、がん予防知識の普及や啓発活動などに地道な努力を重ねた方々や、団体が対象になっています。個人は毎年2人から数人、団体は1ないし複数団体が選ばれています。
朝日がん大賞は、将来性のある研究や活動等を対象に贈るもので、平成13年(2001年)度から朝日新聞社の協力を得て創設しました。日本対がん協会賞の特別賞として、副賞100万円が贈られます。
<平成23年度の受賞者>
【朝日がん大賞】
福島県立医科大学副学長

山下俊一(やました しゅんいち)59歳

 1990年に長崎大学医学部教授に就任し、被爆地・長崎で放射線と甲状腺がんの臨床と基礎研究に携わるなか、1991年以降はチェルノブイリ原発事故後の学童検診を現地で主導。約20万人に及ぶ甲状腺検診から、放射性ヨウ素内部被曝による小児甲状腺がんの激増を科学的に明らかにすると同時に、早期発見と早期治療体制の確立に尽力した。以後、約20年にわたり、海外のヒバクシャを対象に医療支援活動や分子疫学調査を実施している。特に、放射線と健康リスクの最前線でのグローバルな研究実績は、放射線被曝による刻印遺伝子群の探究と疾患関連遺伝子群の発見、そして海外ヒバクシャの集団コホートの登録・生体資料収集バンク構築などに結実し、今後の包括的がん研究と患者還元型研究の世界的なモデルと評価される。

 また、今年7月からは福島県立医科大学副学長にも就任。3月に発生した東京電力福島第一原発事故の現地で、原爆医療とチェルノブイリの実績をもとに、低線量慢性放射線被曝による発がんリスクの評価と長期にわたる県民健康管理プロジェクトに携わり、健康リスクの有無を調査研究すると同時に、新たな放射線医療科学の世界拠点と体制づくりの中心的存在として、注目される。

【日本対がん協会賞・個人】

医療法人西山医院理事長

西山 順三(にしやま じゅんぞう)72歳

 大津市での胃の集団検診受診者が急増し始めた1983年に、大津市医師会と公的4病院でのフィルム読影のダブルチェックを提唱。要精検者の検査は公募した登録医療機関で実施し精度向上に努め、自らも100例を超える早期胃がんを発見するなどの実績を残す。また、大津市医師会会長や滋賀県医師会理事をつとめるほか、2008年に滋賀県がん対策策定委員会委員長として、喫煙対策や検診の充実、がん登録推進事業を進めるなど県内のがん対策の中心的役割を果たしてきた。

神奈川県予防医学協会常務理事

井出 研(いで けん)80歳
 1981年、神奈川県予防医学協会中央診療所の外科部長として勤務、以後30年余にわたり、肺がんの早期発見・治療に尽力、登録検診体制を構築し肺がん検診の普及に寄与した。 とくにがん登録制は76年に発足させ、年2回の胸部X線撮影と喀痰細胞診を肺がん検診の両輪として実施すると同時に、「二重読影」及び継続検診が前提となる「比較読影」を取り入れた肺がん検診の普及につとめた。

青森県総合健診センター前理事長

吉田 豊(よしだ ゆたか)81歳

 1975年に弘前大学医学部第一内科教授に就任し、胃がんや大腸がん検診の発展に尽力。とくに、大腸がんでは免疫便潜血検査法を開発・指導し早期発見に大きく貢献するなど消化器がん検診の発展に寄与した。また2002年に青森県総合健診センター理事長に就任後は、各種集団検診の推進と、検診受診率向上を図るために「がん征圧フォーラム」を毎年実施するなど普及啓発活動に傾注し、最新のがん情報を県民に向けて発信し続けてきた。

結核予防会放射線技師協議会顧問

赤松 曉(あかまつ あきら)70歳

 1964年に診療X線技師となり、69年からは診療放射線技師として兵庫県下の地域・職域検診に従事しながら、兵庫県および近畿地区の検診機関や集団検診機関の精度向上に力を注ぐ。同時に、全国の検診機関の肺がん・胃がん・乳がん検診に従事する診療放射線技師などの教育や技術・精度の向上に取り組み、厚生労働省や団体・委員会が主催する講習会の講師や世話役などを2011年4月までつとめた。

鹿児島県医師会前会長

米盛 學(よねもり まなぶ)78歳

 伸び悩んでいたがん検診事業に対し、がん予防の推進が県民保健の重要課題であるとの認識のもと、2002年、鹿児島県医師会会長に就任と同時に、鹿児島県民総合保健センター理事長と日本対がん協会鹿児島県支部長にも就き、受診率向上のために、離島を含めた県内各地に検診事業を積極的に進め実績を上げた。また、身障者対応の胸部・胃部X線デジタル検診車の導入や、ヘリカルCT導入による肺がんCT検診など新規事業にも取り組んだ。

町立辰野総合病院前院長・元長野県医師会消化器検診検討委員長

松﨑 廉(まつざき おさむ)69歳

 東京都がん検診センター開設時に消化器科に勤務した後、辰野町立辰野総合病院赴任2年目の1974年から町独自の胃集団検診を開始。また、78年から長野県医師会消化器検診検討委員会(現在は消化器検診小委員会)に32年間在任し、県内の胃・ 大腸の集団検診の普及と検診機構の改善や集検結果の集計分析に尽力した。 一方で、X線フィルムの判定に携わる県内の読影医師と撮影する診療放射線技師の指導を継続的に行い、読影や撮影技術の精度向上にも貢献した。
【日本対がん協会賞・団体】

群馬県内の中心的患者団体として貢献

ひまわりの会(会長・一柳一男)

 がん集団検診によりがんが発見され、その後社会復帰した患者によって結成、発足した1980年から、「がん征圧街頭キャンペーン」を毎年実施する。83年には会報「ひまわり」を発行、94年からは「がん電話相談」を開始、2009年には「がんサロン」を設置するなどのがん対応事業を展開すると同時に、県民に検診と早期発見・治療の大切さを啓発。07年には群馬大学と連携し「群馬県がん患者団体連絡協議会」の設立に尽力した。
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