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| 大腸がんは早期に発見して治療すればほぼ治癒が可能です。 大腸がんの死亡数は食の欧米化の影響か増加傾向にあり 今後も増加すると予想されています。 |

大腸がんの一次検診では、便潜血検査だけが科学的に有効であると証明された方法です。無症状のうちに検診を受診した人では、早期の大腸がんが発見される可能性が高く、その段階で治療すれば、ほぼ治癒が可能です。

上の表にあるように、がんが発見できても臨床病期(進展度、ステージ)が進んでいる状態で見つかった場合は、それだけ5年生存率が下がってしまいます。そのためにも、早期がんのうちに発見して治療することが重要になります。
「がん検診では」でお伝えしたように、がん検診の目的は「検診の対象となる集団のなかで、がんにかかって亡くなる人の割合(死亡率)を減少させること」です。検診を行う私たちは、より精度の高い検診を提供できるよう努力します。みなさんも検診の意味を正しく理解し、定期的に、そして結果が出るまできちんと受診し、一緒にがんによる死亡を減らしましょう。

日本対がん協会が2005年に全国の支部で行った大腸がん検診の結果では、受診者数は212万1425人、うち精密検査が必要と判定された人(要精検者)は13万1247人(要精検率6.2%)、この中で精密検査を実際に受診した人(精検受診者)は8万7479人(精検受診率67.6%)。この検診を通してがんを発見された人の数は3294人、その割合は0.16%でした。

この結果から、大腸がん検診を1万人が検診を受けると、620人が一次検診で「異常あり」と判定され、二次検診(精密検査)を受けるようにすすめられます。しかし、実際に二次検診を受ける人は620人中419人しかいません。そして、419人の中から16人に大腸がんが発見されたという割合になります。

大腸がん検診は大腸がんを見つけるためのものですが、それ以外にも大腸ポリープ(良性腫瘍)を発見して治療に結びつけることができます。
受診者1万人あたりに直すと、153人に大腸ポリープが見つかった計算になります。

大腸がんの一次検診では、一般的に「便潜血検査化学法」、「便潜血検査免疫法」、「直腸指診」などが行われています。しかし、「有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン」(2005年)では、「対象とする集団の大腸がんによる死亡率を減少させる」という大腸がん検診の目的に合致すると科学的に証明され、「実施することをすすめる」と判定されたのは「便潜血検査化学法」と「便潜血検査免疫法」だけです。


