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| がんの中で胃がんの患者さんが一番多くを占めています。 無症状のうちに検診を受診し、 早期のうちに治療すればほとんど治癒が可能です。 |

胃がんの一次検診は、胃のX線検査だけが科学的に有効であると証明された方法です。無症状のうちに検診を受診した人では、早期の胃がんが発見される可能性が高く、その段階で治療すれば、ほぼ治癒が可能です。

上の表にあるように、がんが発見できても臨床病期(進展度、ステージ)が進んでいる状態で見つかった場合は、それだけ5年生存率が下がってしまいます。そのためにも、早期がんのうちに発見して治療することが重要になります。
がん検診の目的は「検診を受けたグループの中で、がんにかかって亡くなる人の割合(死亡率)を減少させること」です。検診の意味を正しく理解し、定期的に、そして結果が出るまできちんと受診し、がんによる死者を減らしていきましょう。

日本対がん協会が2005年に全国の支部で行った胃がん検診の結果では、受診者数は245万7086人、うち精密検査が必要と判定された人(要精検者)は24万335人(要精検率9.8%)、この中で精密検査を実際に受診した人(精検受診者)は18万7762人(精検受診率78.7%)。この検診を通してがんを発見された人の数は2976人、その割合は0.12%でした。

胃がん検診を1万人が検診を受けると、980人が一次検診で「異常あり」と判定され、精密検査(二次検診)を受けるようにすすめられます。
しかし、実際に精密検査を受ける人は980人中771人しかいませんでした。そして、771人の中から12人に胃がんが発見されたという割合になります。

胃がん検診は胃がんを見つけるためのものですが、それ以外にも胃ポリープ(良性腫瘍)や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などを発見して治療に結びつけることができます。
受診者1万人あたりに直すと、118人に胃ポリープが、47人に胃潰瘍が、16人に十二指腸潰瘍 が見つかった計算になります。

胃がんの一次検診では、一般的に「胃X線検査」、「胃内視鏡検査」、「ペプシノゲン検査」、「ヘリコバクターピロリ抗体検査」などが行われています。しかし、「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」(2006年)で、「対象とする集団の胃がんによる死亡率を減少させる」という胃がん検診の目的に合致すると科学的に証明され、「効果あり」と判定されたのは「胃X線検査」だけです。


