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| 肺がんは、日本のがんによる死亡数のトップになっています。 無症状のうちに検診を受診し、早期のうちに治療すれば 約8割が治るようになりました。 |


肺がんの一次検診では、タバコを多く吸うハイリスクの人に対する肺X線検査と喀痰細胞診の併用、およびハイリスクでない人への肺X線検査だけが科学的に有効であると証明された方法です。
肺がんの予後(治療の経過具合)はあまりよくありませんが、治療技術が進歩し、早期のうちに発見して治療すれば約8割が治るようになりました。無症状のうちに検診を受診した人では、早期の肺がんが発見される可能性が高いことが知られています。

上表にあるように、がんが発見できても臨床病期(進展度、ステージ)が進んでいる状態で見つかった場合は、それだけ5年生存率が下がってしまいます。そのためにも、早期がんのうちに発見して治療することが重要になります。

日本対がん協会が平成17年に全国の支部で行った肺がん検診の結果では、受診者数は370万4530人、うち精密検査が必要と判定された人(要精検者)は8万3489人(要精検率2.3%)、この中で精密検査を実際に受診した人(精検受診者)は6万6272人(精検受診率81.0%)。この検診を通してがんを発見された人の数は1640人、その割合は0.05%でした。

この結果から、がん罹患者数(1万人の検診受診者でがんが見つかった人の数)を算出しました。
肺がん検診を1万人が検診を受けると、230人が一次検診で「異常あり」と判定され、精密検査(二次検診)を受けるよう判定されます。しかし、実際に精密検査を受ける人は230人中186人しかいませんでした。そして、186人の中から5人に肺がんが発見されたという割合になります。

肺がんの一次検診では、一般的に「肺X線検査」、50歳以上で喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上、もしくは40歳以上で6ヵ月以内に血痰のあったハイリスクの人には「肺X線検査と喀痰細胞診の併用」、そして「低線量CT」などが行われています。

しかし、「有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン」(2006年)では、「対象とする集団の肺がんによる死亡率を減少させる」という肺がん検診の目的に合致すると科学的に証明され、「実施することをすすめる」と判定されたのは「肺X線検査」とハイリスクな人に対する「肺X線検査と喀痰細胞診の併用」だけです。

