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乳がんに関する一般的な質問に、Q&A形式でご説明致します
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乳房のミルクをつくるところ、つまり乳腺にできる悪性の腫瘍です。
放っておくと悪化し、他の内臓などに転移することもあります。 |
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乳房のしこり=乳がん発見のきっかけの大半が、しこりです。しかし、しこりのすべてが乳がんというわけではありません。
乳房の皮膚のくぼみ=乳がんが乳房の皮膚の近くに達すると、えくぼのようなくぼみができます。
乳房近くのリンパ節のはれ=わきの下や胸骨のそばのリンパ節などに転移が起こりやすくなり、リンパ液がせき止められて腕がむくんだり、しびれたりします。 |
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女性ホルモンのバランスの乱れ、といわれています。
今の日本の女性は昔に比べ、女性ホルモン(エストロゲン)の影響を受ける期間が長くなっています。少子化や高年齢出産の増加、初潮年齢の早まりや閉経が遅くなっていることなどが関係しています。また、高カロリーで脂肪の多い食生活も影響していると考えられています。 |
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乳がんは、どんな人でもなる可能性があります。しかし、次のような条件の人が乳がんになる危険が高いといわれています。
1 家族(祖母、母、姉妹)が乳がんにかかったことがある
2 本人が乳がんその他の乳腺疾患になったことがある
3 高齢初産(30歳以上)か、出産歴がない
4 初潮が早く(11歳以下)、閉経が遅い(55歳以上)
5 閉経後の肥満
6 長期間(10年以上)のホルモン補充療法(更年期障害の治療)を受けている
患者の数は、30歳代で増加し始め、40から50歳代でピークとなり、その後減りますが、70~80歳代にも起こる病気です。 |
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日本でも乳がんは増加の一途をたどっており、女性では大腸がん、胃がん、肺がんに次いで4番目に死亡数が多いがんとなっています。
(1)死亡者数
06年に乳がんで亡くなった女性は11,175人です。05年10,721人、04年10,524人、03年9,806人、02年9,604人、01年9,654人でした。時にでこぼこはありますが、年々増えています。女性の壮年層(30から64歳)のがん死亡原因の第1位となっています。
参考1<日本人女性がん死亡数=06年の統計 死亡者総数131,214人>
第1位 大腸がん 18,653人
第2位 胃がん 17,670人
第3位 肺がん 17,307人
第4位 乳がん 11,175人
第5位 肝臓がん 11,086人
(2)患者数
99年36,139人、98年33,676人、97年32,347人が乳がんになったと推計されています。この数字も年々増えています。
患者数の推計では、20歳台を過ぎたあたりから急に増え始め、45~49歳のピークまでうなぎのぼりです。50歳代あたりから少し減りはじめます。他の主ながんはピークがもう少し後の60歳代以降にありますが、乳がんは早い年代にあるのが特徴です。
参考2<日本人女性がかかりやすいがん=99年の推計 総計224,996人>
第1位 大腸がん 38,939人
第2位 乳がん 36,139人
第3位 胃がん 34,058人
第4位 子宮がん 18,364人
第5位 肺がん 18,226人 |
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(以下の計算と解釈は、独立行政法人放射線医学総合研究所名誉研究員の飯沼武・工学博士のご教示によります。飯沼先生は乳がん以外のがんについても
ご自身のブログ<http://takeshiiinuma.at.webry.info/rss/index.rdf>で罹患リスクを公表しておられます)
1999年のがん罹患数・率の推計に基づいて計算した日本人女性の年齢層別乳がん罹患リスクは次の通りです。米国人女性に関する数字は、米国対がん協会編の「Facts & Figure 2000」によるものです。
| 年齢層 |
0-39歳 |
40-59歳 |
60-79歳 |
生涯(0−89歳) |
日本人女性の
罹患リスク |
301人に1人 |
49人に1人 |
54人に1人 |
20人に1人 |
米国人女性の
罹患リスク |
235人に1人 |
25人に1人 |
15人に1人 |
8人に1人 |
相対リスク
(米国/日本) |
0.78 |
0.51 |
0.28 |
0.40 |
上の表は、
(1)日本人女性が乳がんになるリスクは20人に1人、米国人女性は8人に1人であることを示しています。日本人女性は米国女性に比べれば、全体としては乳がんになるリスクは低いことを示しています。
(2)年齢層別の日米の相対リスクを見ると、若い世代ほど相対リスクが高くなっています。これは日本人女性の乳がん罹患が若い層に偏っており、米国とはパターンが異なっていることを示しています。
(3)日米の罹患パターンの違いは、米国人女性が年齢とともにリスクが上がっていくのに対し、日本人女性は40−59歳が最も高くて49人に1人となっていることにも現れています。 |
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飯沼武・工学博士ご自身のブログ http://takeshiiinuma.at.webry.info/rss/index.rdf |
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乳首を中心に乳房を4つに分けると、一番多いのは乳房の外側の上の方(全体の50%)、次いで内側の上(30%)、外側の下(16%)、それから乳首付近(9%)、最後に内側の下(9%)の順です。 |
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住民検診をお勧めします。自己負担が必要な場合がありますが、個人で受けるより低料金です。時間・場所・費用は、お住まいの市区役所、町村役場の窓口にお問い合わせください。
個人でマンモグラフィ検診を受けたい場合は、関東周辺では検診できる施設の例として、次のようなところがあります。料金は自己負担です。
東京
癌研有明病院健診センター(03-3570-0503)
東京都予防医学協会(03−3269−1141)
ゆうぽうと(東京都簡易保険会館)検診センター(03−3494−1180)
東京多摩がん検診センター(042−327-0201)
早期胃癌検診協会中央診療所(03−3668−6801)
など。
神奈川
神奈川県予防医学協会(045−641-8502)
神奈川県労働衛生福祉協会神奈川成人病検診センター(045−333-8711)
同大和健診事業部(046−262−8155)
など。
千葉
ちば県民保健予防財団(043−231-1171)
亀田クリニック(0470−99−1111)
など。
埼玉
埼玉県健康づくり事業団(048−859-5160)
所沢市市民医療センター=人間ドックのオプション=(04−2992−1151)
などで受けられます。
全国の病院や検診機関のリストは、下のバナーをクリックして、乳房健康研究会のページに飛んでみてください。 |
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ページの中程に「チャートでチェック!『乳がん検診』私はどこにいったらいいの?」のボタンがあり、ここから受診者に合わせて病院や検診機関を紹介しています。
また、マンモグラフィの設備や医師、技師の認定を行っているマンモグラフィ精度管理中央委員会(略称は精中委)のページ(http://www.mammography.jp/)も参照してみてください。
マンモグラフィ精度管理中央委員会ホームページ http://www.mammography.jp
同委員会の認定を受けた病院や検診機関名、医師や放射線技師の氏名を勤務先名とともに、都道府県別にリストアップしています。 |
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「乳がんの治療は婦人科」と思う人が多いのですが、普通は外科が担当します。乳がんに詳しい外科医や、乳腺外科、乳腺内科、乳腺内分泌科などの表示のある病院へ行きましょう。
全国の病院や検診機関のリストは、下のバナーをクリックして、乳房健康研究会のページに飛んでみてください。 |
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ページの中程に「チャートでチェック!『乳がん検診』私はどこにいったらいいの?」のボタンがあり、ここからケース別に病院や検診機関を紹介しています。
また、マンモグラフィの設備や医師、技師の認定を行っているマンモグラフィ精度管理中央委員会(略称は精中委)のページも参照してみてください。
マンモグラフィ精度管理中央委員会ホームページ http://www.mammography.jp
同委員会の認定を受けた病院や検診機関名、医師や放射線技師の氏名を、勤務先名とともに都道府県別にリストアップしています。 |
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検診には主に、視触診、マンモグラフィ(乳房エックス線撮影)検査、超音波検査などがあります。 |
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乳房専用のエックス線装置による検査です。
視触診ではわからないごく早期の小さながんを見つけることができます。乳房を片方ずつ、プラスチックの板ではさんで圧迫し、乳房を平らにして撮影します。
圧迫は、乳房を薄くすることで内部の様子を鮮明に写すためと、放射線の被ばく線量を少なくするために、どうしても必要です。
マンモグラフィで見つかるがんの70%以上は早期がんで、早期がんなら乳房の形を残す乳房温存手術を受けることもできます。
マンモグラフィは、胸の大きい小さいにかかわらず受診できます。 |
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マンモグラフィ検診では左右それぞれの乳房について、上からと斜め上からの2つの方向から1枚ずつ、計4枚のX線撮影を行うことが一般的です。 |
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欧米では最近、乳がんにかかる人は増加または横ばいで減ってはいないのに、乳がんで死ぬ人は明らかに減っています。
マンモグラフィ検診で乳がんがはやく見つかっていることが原因ではないかといわれています。専門家は「2年合わせての検診率が60%を超えた国ほど、この傾向がはっきりしている」と述べています。 |
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乳房は人によって厚みも大きさも違います。乳房の組織が癌の存在がよく分かるX線写真を撮るために、また放射線量を少なくするために、乳房を均等に圧迫して撮ることが大事なのです。
わずかの間ですので、我慢してください。 |
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自治体検診の場合、受診する人の負担額は市町村によって異なりますが、日本対がん協会支部を調べたところ(05年)では500円から3000円の間でした。
個人で病院の検診を受ける場合、例えば癌研有明病院でマンモグラフィ検診だけを受けると8000円です。 |
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厚生労働省指針では、40歳以上の女性は、2年に1回、マンモグラフィと視触診の併用による検診を打ち出しています。また、毎月1回は自己検診を心がけてください。
マンモグラフィ検査の品質を維持するために、マンモグラフィ精度管理中央委員会による装置の認定や、撮影技師の教育と認定、読影医師の研修と認定が行われており、結果はインターネット上で公表されています |
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マンモグラフィ精度管理中央委員会のページ http://www.mammography.jp/ |
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医師はまず、乳房、乳房表面の皮膚、乳頭、左右のわきの下を見ます。続いて乳房、乳頭やリンパ節を手で触って検査します。
ただし、視触診だけでは、早期の小さな乳がんを十分に発見することが出来ません。マンモグラフィと組み合わせて受診することが必要になります。 |
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マンモグラフィ検診や自己検診に最適なのは、閉経前の人なら月経開始後7~10日くらいといわれています。
自己検診でしこり、乳頭からの分泌物などの症状を見つけた人は、できるだけ早く医療機関で診察を受けてください。
妊娠中の人は、あらかじめ担当者に相談し、超音波か視触診に切り替えるか、日を改めて検診するかしてください。 |
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視触診併用のマンモグラフィによる乳がん検診を1000人が受けると仮定します。
そのうち50人が「精密検査が必要」とされます。全体の5%です。
さらに、精密検査を受けた50人中、乳がんと診断されるのはおおよそ1~2人です。受診者全体から見ると0.1%か0.2%です。
「精密検査が必要」といわれても、その大多数の方は乳がんではありません。
「精密検査が必要」といわれたら、必ず受診しましょう。 |
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乳がん検診で異常が見つかった場合、精密検査するにはもう一度マンモグラフィの撮影をする、超音波検査をする、細胞診(針でしこりの一部を取り出し検査する)を行うなどの方法で検査します。 |
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超音波検査(エコー)は、機械から出た超音波が臓器にあたってはね返る様子を画像にします。探査する器具を乳房に乗せて動かし、画像を見ながら検査を行います。痛みなどはありません。
超音波検査も、ごく小さなしこりを見つけることができます。妊娠中で放射線を避けたい場合や、若い人に多く見られる例ですが、乳腺が発達していてマンモグラフィではよい写真が撮れない場合などに適しています。
超音波検査による乳がん検診の有効性は、まだデータが十分ではありません。現在、厚生労働省でガイドラインを定める検討をしています。 |
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厚生労働省の指針で、30歳代は住民検診からはずされました。
毎月、自己検診(住民検診とはっきり区別する場合、自己触診と呼ぶこともあります)を行い、2年に1度は病院でマンモグラフィ検診を受けてください。
しこりなど自覚症状がある場合は、乳腺外科などに早く相談してください。 |
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厚生労働省の指針では、20代、30代は住民検診の対象になっていません。この世代は、乳腺の活動が活発なため、仮に小さながんがあったとしても、マンモグラフィーという検査の性質上、発見するのが難しいのが実情です。乳房の健康をチェックする場合は、乳腺専門医と相談のうえて検査の方法を検討して下さい。(欧米の研究では、マンモグラフィー検査を受けることで一定の集団の乳がんによる死亡率減少が科学的に証明されているのは50歳以上です。日本対がん協会などは40代の女性を対象に超音波検査が有効かどうかを調べる臨床試験J−STARTを行っています) |
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乳がんは胃がん、大腸がん、子宮がんなどと同じく、早期発見すれば、ほとんどの人は助かります。
癌研有明病院が公開している90年代のデータでも、5年生存率は91%、10年生存率は83%で、年を追って向上しています。 |
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乳房をすべて取る手術(乳房切除)に対して、乳房の形を出来るだけそのまま残そうとする手術(乳房部分切除)です。しこりを含む部分を取り、必要に応じてわきの下などのリンパ節も取りますが、乳房の形は残ります。ただ、しこりが大きい場合や、乳がんが乳腺内に広がっている場合、乳腺内にしこりが複数ある場合などは、温存手術の対象にはなりません。 |
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被ばくによる危険はほとんどないか、あっても極めて小さいと考えられています。
マンモグラフィによる放射線(X線)被ばくは、乳房だけに限られ、しかも1回の撮影で乳房が受ける放射線の量は、東京からニュ−ヨ−クへ飛行機で行くときに浴びる自然放射線量のほぼ半分です。 |
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絶対に乳がんにならない方法はありません。早期発見・早期治療が最善の対策です。そのためには定期検診を必ず受診すること、自己検診を毎月実行することです。
日ごろから心がける必要があるのは、禁煙、大豆製品をバランスよく取る(例えば1日2杯のみそ汁)を取る、肥満にならない、などです。
最近公表された研究によると、みそ汁とイソフラボンを食べれば食べるほど乳がんになりにくいという結果がでたそうです。この研究班は、大豆製品をバランスよく食べることが、乳がん予防によい結果をもたらす、と結論しています。
また、たばこを吸う女性が乳がんにかかるリスクは、吸わない人に比べて1.9倍になるという研究結果も報告されました。禁煙も乳がん予防の一つです。 |
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